レンタル車両が現場に導入されたら、最初の日から工期が終わるまで、十分に使用効果が発揮されなければなりません。限られた期間の中で、安全で効率がよく、さらに高品質の仕事をこなすためには、レンタル車両と上手に付き合うことがポイントになります。

運転操作の説明だけでなく必ず自分で動かしてみる

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作業当日に初めての機械をいきなり操作するのは、作業効率も悪く、危険性も高くなります。現場に機械が導入されたときに、はじめはレンタル会社の人に動かしてもらい、説明をよく聞いて次に自分でも操作してみましょう。レバーをどの程度動かすと機械がどこまで移動するのか、走行ブレーキの効き具合はどうかなど、あらかじめ機械のクセをつかんでおくことが必要です。

小さな異常を見逃さず早めにメンテナンスする

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長期間使っている間に、機械の調子がおかしくなることがあります。機械のがたつきや油もれなど、わずかなことでも異常を感じたら、作業を中止して点検したり、早めの手当てが大切です。軽微なトラブルなら修理期間も短くてすみますが、無理して使い続けると、故障がひろがって、メンテナンス費用が高いものになったり、修理が長引いて工期にも影響してきます。

始業前点検で機械のトラブルを未然に防止

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機械トラブルで特に多いのが、脚立代わりに使用する屋内作業用のバッテリー駆動式高所作業車のバッテリー不調です。始業前のバッテリー液量の確認、終業後の充電等を行うことでトラブルを回避することができます。同じように他の機械についても、作動油やエンジンオイル、燃料、ラジエターの水量等、必ずチェックする習慣をつけましょう。始業前点検は機械を十分に使いこなす第一歩です。

レンタル車両の扱い方が作業の安全と効率を左右する

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レンタルであれ、自家持ちであれ、機械を使って作業をすることに変わりはありません。乱暴に運転する人は、おそらく本来の仕事に対しても粗雑になっていることでしょう。各種作業で利用される機械化車両の70%がリース・レンタルとなっている現在、多くの皆さんがレンタル車両を正しく、ていねいに扱うことで、作業の安全や効率・品質の向上に大きく寄与することになるのです。

本ページの内容はアイチコーポレーションが発行する情報誌「CABIN」から転載したものです。
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