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SH145型の接地について
■Q136 SH145型の接地について
高所作業車(SH145)の作業時に施す車体アースの規定値(70オーム程度?)が決まっていると思うのですが、何か根拠があるのでしょうか?また接地棒はどれくらいの長さの物が必要なのでしょうか?装備品は50cm位だと思うのですが、それで接地がとれるのでしょうか?
(HAIDENマスター さん)
■A136-1
高所作業車の接地についての詳細はQ87「高所作業車の接地抵抗について」をご参照ください。また、接地(アース)棒の使用方法については取扱説明書を参照していただくようにお願いいたします。
● Q87「高所作業車の接地抵抗について」
(メールキャビン編集部)
移動するだけで高所作業をしない場合
■Q135 移動するだけで高所作業をしない場合
現場に自走式の高所作業車を納入する際や、高所作業を行わず自走で運搬車から高所作業車を降ろすときには、高所作業車の免許は必要ですか?
(ブラウン監督 さん)
■A135-1
高所作業を行わなくても、高所作業車の操作を行う場合には、操作する高所作業車の最大作業高さ(揚程)に対応した操作資格が必要になります。
(メールキャビン編集部)
アウトリガーの張り出し量
■Q134 アウトリガーの張り出し量
道路幅が狭くアウトリガーを完全には張り出しができません。完全に張り出さなくとも作業ができるのですが法律に抵触するのでしょうか。
(tomato さん)
■A134-1
高所作業車や穴掘り建柱車を設置する場合、アウトリガーの「横への張り出し量」については法規上の規定はありません。しかし、穴掘り建柱車など一部の車両では作業の安全性を確保するために、製造メーカーがアウトリガーの張り出し量を定めている場合があります。機械化車両を使用する場合は必ず取扱説明書の内容を良く確認し、記載されている注意事項を守ってご使用ください。
なお、アウトリガーを張り出すことにより、車両の安定性は格段に向上しますので、作業現場の状況が許す限り最大限にアウトリガーを張り出してください。
(メールキャビン編集部)
反射テープ
■Q133 反射テープ
高所作業車の後ろの部分に、追突されないように黄色の反射テープを貼ろうとしたら、違法だという指摘を受けました。本当にダメなのでしょうか。
(かがみ さん)
■A133-1
道路運送車両の保安基準 第38条の3 にて、「自動車(中略)の両側面及び後面には再帰反射材(基準を満足する反射テープ等のこと)を備えることができる」とされ、同条3項に「再帰反射材は、その性能を損なわないように、かつ、取付け位置、取付け方法等に関し告示で定める基準に適合するように取付けられなければならない」と規定されています。
また、道路運送車両の保安基準 第42条では、「自動車には、(中略)灯火装置若しくは反射器又は指示装置と類似する等により他の交通の妨げとなるおそれのあるものとして告示で定める灯火又は反射器を備えてはならない。」とされています。
要約すると、「再帰反射材を取付ける場合には基準を守る事。守れない場合には取付けてはならない」という意味になります。
ここで言う基準とは自動車検査独立行政法人の審査事務規定「5-75 再帰反射材」を指します。
この規定は箱型の荷台を持つトラックを基準にしており、高所作業車では形状の問題から規定を守ることができません。よって高所作業車には反射テープ等の再帰反射材を取付けることはできません。
(メールキャビン編集部)
工事材料の取り降ろし
■Q132 工事材料の取り降ろし
マンション4階のリフォーム工事で、撤去した内装材と改修にともなう資材を、広いデッキの高所作業車で搬入出しようと計画しています。積載荷重以内の資材積み込みは、問題ありませんか?
人と工具以外はダメと聞いたことがありました・・。
(T.T さん)
■A132-1
作業床の積載荷重以内であれば、建設資材(廃材)の積み込みを行っても問題はありません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の地切りについて
■Q131 高所作業車の地切りについて
高所作業車の地切りについて
古い高所作業車で、SH-099型ですが、ジャッキベ-スを敷かないと地切りができないのですが、必ずジャッキベ-スを敷かないといけない車種なのでしょうか?現在3台所有していますが、全て地切りが不可能です。
(GT-R さん)
■A131-1
SH-099型は、水平堅土上でジャッキベースを敷かずにジャッキを張り出しても地切りできるようにジャッキの長さが設定されています。しかし、傾斜地に設置する場合や、経年によってトラックシャシのサスペンションが垂れ下がっている場合、ジャッキベースを敷かないと地切りできない場合があります。
なお、ジャッキベースは、ジャッキ接地部の地盤を堅固にしますので、作業時は、必ずジャッキベースを敷いて、タイヤを地切りしてから高所作業車を使用するようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高所での乗り降り
■Q129 高所での乗り降り
作業車のバケットを高所の床上に接地、固定させた後に所定の乗降口より乗り降りすることは違法となるのでしょうか(バケットの手すりに安全帯を使用したままの乗り降りになる)。ちなみに現場ではキャタ式の12~21mの高所作業車を使用しています。
(T.S さん)
■A129-1
アイチコーポレーションおよびアイチ研修センターでは「作業床より乗り移る際に誤って転落する」といった災害を防ぐ面から、作業床を高所に持ち上げた状態での「作業床からの乗り移り」「作業床への乗り込み」をしないような使用方法を推奨・指導しています。
高所での乗り降り禁止を明記している法規はありませんが、可能な限り避けていただけるようにお願いいたします。
(メールキャビン編集部)
アウトリガーが無い高所作業車について
■Q128 アウトリガーが無い高所作業車について
高所作業車の労働安全衛生法では、アウトリガーの張り出しが義務付けられているようですが、クローラー式高所作業車にはアウトリガー自体がありません。アウトリガーが必要ない理由を知りたいのですが、どなたか教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。
(たか さん)
■A128-1
労働安全衛生規則第百九十四条の十一にて 「事業者は、高所作業車を用いて作業を行う時は、高所作業車の転倒または転落による労働者の危険を防止するため、アウトリガーを張り出すこと、地盤の不同沈下を防止すること、路肩の崩壊を防止することなど必要な措置を講じなければならない。」とされています。ここで「アウトリガーを張り出すこと」は、危険を防止するため必要な措置の一例として挙げられています。「アウトリガーを張り出さずに使用できる高所作業車を使用する」など、別の方法で危険防止対策がされていれば問題ありません。
クローラータイプに限らず取扱説明書にてアウトリガーの張り出しが定められていない機種についてはアウトリガーの張り出しは必要ありません。
(メールキャビン編集部)
首振りロックとは?
■Q127 首振りロックとは?
高所作業車の点検項目の中で、動作点検の上部操作の首振りロックという項目がありますが首振りの正常性を確認することと思いますが、具体的に教えて下さい。
(kage さん)
■A127-1
機種によっては、作業床(バケット)の首振りを格納状態にしてからピンやワイヤー等でロックして、走行時に動かないようにする為の装置が有ります。首振りロックとはこの装置のことです。
(メールキャビン編集部)
低騒音サブエンジンも規制の対象でしょうか
■Q126 低騒音サブエンジンも規制の対象でしょうか
排ガス規制で作業装置部分を古いトラックから新しいトラックに載せ替えた場合、低騒音サブエンジンも排ガス規制の対象になるのでしょうか?
(kage さん)
■A126-1
エンジン式低騒音ユニットに使用されているエンジンは、トラックの走行には使用できませんので、トラックを対象にした規制(自動車排出ガス規制等)の対象外となり、規制は適用されません。
(メールキャビン編集部)
バッテリー補水は?
■Q125 バッテリー補水は?
最近15Bのバッテリー仕様に乗り始めたのですが、バッテリー補水はどこの補水液がいいのですか?もう一台バッテリー車がありますが量販店で買ってきて入れているみたいです。おすすめがあったら教えてください。
(15B乗り さん)
■A125-1
一般に販売されている精製水(バッテリー用の補充液)であれば問題なく使用できます。特にブランドの指定はありません。
井戸水、雨水、ミネラルウォーター、水道水等は金属成分や塩素が含まれており、バッテリーの性能が低下する恐れがあるため、使用しないで下さい。
(メールキャビン編集部)
自走式高所作業車の安全な積み込み方法
■Q124 自走式高所作業車の安全な積み込み方法
白タイヤブーム18m(SP18)等の回送トラックへの積み込み方法についてですが、雨の日はタイヤが空回りして登りません。ウインチで巻き上げてもまっすぐに走行しないです。ブレーキ解除してニュートラルにするようなことはできませんか?また、解除できない場合の安全な積み込み方法はありますか?
(10T常庸 さん)
■A124-1
自走式高所作業車では、ブレーキの解除ができる機種と解除できない機種が有ります。ブレーキの解除ができる機種については取り扱い説明書の「操作方法」等に記載がありますので参照下さい。
ブレーキの解除ができない機種を回送トラックの荷台に載せる場合はウインチの巻き上げと走行を併用して下さい。
(メールキャビン編集部)
穴堀建柱車のクレーン作業範囲
■Q123 穴堀建柱車のクレーン作業範囲
定格荷重線図によると、クレーン作業での定格荷重は側方と後方で異なっています。
車両にどこから側方でどこから後方領域になるのか表示はあるのでしょうか?
(kote2 さん)
■A123-1
現在弊社が販売している穴堀建柱車において、側方と後方で定格荷重が異なるのは過負荷防止装置(AMCS)付きの穴堀建柱車のみです。通常の穴堀建柱車では側方と後方で定格荷重や作業範囲は変わりません。
過負荷防止装置付きの穴堀建柱車では、四本のアウトリガジャッキの張り出し位置によって側方と後方の境目となる位置は変化するため、車両に表示はありません。
(メールキャビン編集部)
ジャッキ一体化のジャッキベースはジャッキベース不要?
■Q122 ジャッキ一体化のジャッキベースはジャッキベース不要?
高所作業車の耐震対策の一つとして,ジャッキ一体化のジャッキベースを取付しましたが、一体型の場合、これまで使用していたジャッキベースの使用は不要なのでしょうか?また、2枚重ねで使用する場合、これまでのジャッキベースを45度ずらして設置する方法で間違いないでしょうか?
※1:一体型より既存のベースのほうが若干小さいのですが?
※2:重ねる場合はジャッキの軸に合わせるのか、一体型のベースに合わせるのか?
※3:3枚重ね(ゴム製-木製-一体型)は可能か?
以上お答えお願いします。
(ATS さん)
■A122-1
ジャッキの接地部分(ジャッキパット)を大型化した「大型パットベース」を装備した車両の場合、一般公道(国道、県道など道路構造令による規格施工舗装路)の車道では、ジャッキベースを使用せずに設置することができます。
未舗装路や傾斜地などでジャッキベースを使用する場合、ジャッキベースよりジャッキパットが小さな車両では、ジャッキベースからジャッキパットがはみ出さないように設置して下さい。逆にジャッキパットのほうがジャッキベースより大きな車両は、ジャッキポストの中心軸にジャッキベースの中心を合わせるように設置して下さい。どちらの場合でもジャッキベースの角度を45度ずらして設置する必要は特にありません。(ジャッキベースの角度をずらすのは、ジャッキベース同士を2枚重ねる場合のみです。)
(メールキャビン編集部)
保管時の注意事項は?
■Q121 保管時の注意事項は?
保管場所が変わりまして、屋根がなくなりましたので3年程雨ざらし状態ですが、どのようなメンテナンスが必要でしょうか?また、止むを得ず屋外での保管の場合のアドバイスお願いします。(部分的なカバー等)予算の都合で屋根の建築はまだ先になりそうです。
(どんぐり さん)
■A121-1
やむを得ず屋外に保管する場合には、以下の点に注意して下さい。
1) 万が一の暴走を防ぐため平坦地を選んで駐車し、トラック式の場合はシャシのサスペンション保護のため、ジャッキを張って設置してください。
2) 操作レバー、スイッチ部分や銘板類にはゴムや樹脂の部品が使用されているため、長期間直射日光や風雨にさらされていると劣化してしまう場合があります。操作部分にフタがある場合は必ず閉め、操作部分全体を覆うカバーをかけて下さい。
3) 雪、融雪剤、泥、泥水などの汚れはそのままにしておくと錆の原因になります。汚れを落としてください。
4) 長期間保管する場合はシリンダーのロッドに防錆油を十分に塗布してください。また月に一回は防錆油を落とし、作動確認とグリスアップを行って潤滑部分の油膜切れを防止して下さい。
主な項目は以上ですが、詳細は取り扱い説明書を参考にして下さい。
(メールキャビン編集部)
■A121-2
弊社も事業所によっては雨ざらしの事業所もあります。雨ざらし(または雨天で使用した後は)になる場合はトラックの荷台や作業棚に雨水が溜まらないようにアウトリガの張り出しを前輪側はいっぱいに張り出し、後輪側は後輪が若干地面から地切りする程度に張り出して駐車しています。
(j.machiy さん)
バケット内に作業員が搭乗中に、アウトリガの張り出し、格納は禁止されているのでしょうか
■Q120 バケット内に作業員が搭乗中に、アウトリガの張り出し、格納は禁止されているのでしょうか
私は、配電線作業でバケット車を毎日使用しています。今まで、バケット内に作業員がいる時は、アウトリガの張り出し、格納は禁止だと思っていたのですが。つい先日、他のチームの作業を見学に行った時、まだ作業員がバケット内にいるのに、作業指揮者がアウトリガを格納したので、「それは、禁止行為と違いますか」と、質問したところ、「いや、そういう規則は無いはずです」と言う返事でした。私も自信が無かったので、強くは言いませんでしたが・・・、どなたか教えて頂けませんか。宜しくお願いします。
(まきちゃん さん)
■A120-1
「バケット内に作業員がいる時に、アウトリガを操作する」という行為そのものを禁止する法規はありません。ただし、工事会社様での社内ルールで禁止としている場合、当然社内ルールを守る義務があります。(労働安全衛生法第4条)
また、バケット内作業員が地上に降りようとして通路を移動中にアウトリガ操作を行えば、車体が不安定になった所を歩くことになり、転倒、転落事故につながるリスクが増大します。法的に禁止されていなくても、バケット内作業員が地上に降りてからアウトリガ操作をすることを推奨いたします。
(メールキャビン編集部)
高所作業車を使用できる最低気温は?
■Q119 高所作業車を使用できる最低気温は?
高所作業車で使用する全天候型の油圧ホースの使用条件が周辺温度0℃以上となっています。真冬日では油圧工具が使用できないということでしょうか。
東北地方では冬場は作業できなくなります。高所作業車本体の油圧装置は最低気温の条件はあるのでしょうか。最近油圧ホースのトラブルがあったので、どうか回答をお願いします。
(コバ さん)
■A119-1
アイチコーポレーション製高所作業車に使用している油圧ホースは、温度が-10℃から+80℃前後まで使用でき、作動油が温まれば気温が-20℃までは問題なく使用できます。これは高所作業車本体に関しても同様です。
高所作業車を寒い場所で使用する場合は、暖気運転をして作動油を暖めてから使用してください。
(メールキャビン編集部)
「トリマ」とは何でしょうか
■Q118 「トリマ」とは何でしょうか
今、特自検の勉強中ですが、SL-121型式のデータ-用紙に起伏・伸縮のところでトリマニテと言うのが出てきますが、これはなんでしょうか?
(K さん)
■A118-1
高所作業車関連で「トリマ」と言えば、作動速度を調整する電気部品のことです。調整用のダイヤルをドライバーなどで左右にまわすことにより、高所作業車の作動速度を変えることができます。
最近の高所作業車では「トリマ」を使用せず、専用のソフトを入れたパソコンを高所作業車に接続して、プログラムの数値を書き変えて速度を調整する方法が主流になりつつあります。
(メールキャビン編集部)
落下物防止対策について
■Q117 落下物防止対策について
昨年、当社で高所作業車(スーパーデッキ)上から工具を落下させ一般車両に軽微な損傷を与えました。
もし、人だったらと危惧しております。安全措置として、落下防止ネットや工具の落下防止紐など当然の対策ですが、このうち一つでも守られていればと残念でなりません。安全措置はムリがあれば誰もやらなくなります。
他社でどのような方法で行われているか、教えてください。
(ケンジ さん)
■A117-1
工具の落下は、無理な姿勢での作業や複数の工具を持ち替えながら作業を行っているうちに発生する場合が多いので、無理なく作業できる位置への高所作業車の設置や、使用する工具以外は落下の恐れが無い場所に収納するなどの対策が有効です。
落下防止用のコード(工具用の安全帯)を使うなどの対策を行っているお客様もいらっしゃいます。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の接地線の太さ
■Q116 高所作業車の接地線の太さ
高所作業車の接地線の太さは規定されていますか?
(imaken さん)
■A116-1
接地線アースリールの太さについては、特に規定はありません。
Q87「高所作業車の接地抵抗について」についてもご参照ください。
(メールキャビン編集部)
バケットへの正しい昇降方法
■Q115 バケットへの正しい昇降方法
SH081タイプのバケットへの正しい昇降方法を教えてください。私が教えてもらったのは、後ろの荷物を載せる所を降ろして、そこについているステップを利用して、操作盤の上へのぼり、ブ-ムの所へ行き乗り込むと教わりましたがどうでしょうか?
(GT-R さん)
■A115-1
SH081の標準仕様車のバケット乗り込みについては、車両右後方に設置されている下部操作装置の上面より、バケット取り付け部付近のステップおよびバケットの足掛け用の穴を利用して、バケットに乗り込みます。荷台のアオリを開くかどうかについてはどちらでもかまいません。(アオリの内側に装備されているステップはオプション品です)。
バケットへ乗降の際、特に降りる時にはバケットからいきなり飛び降りたりせず、足掛けを利用した三点支持を守っていただくようにお願い致します。
(メールキャビン編集部)
強風による作業制限について
■Q114 強風による作業制限について
弊社には22m高所作業車(トラック)がありポール灯などの照明交換を行っています。なにぶん海岸線の職場のため強風の日が多々あります。作業規制として風速何メートルから作業禁止となるんでしょうか?ご教授願います。
(M.A さん)
悪天候によって危険が予想される時には作業を行ってはならないことが、労働安全衛生規則522条によって定められています。悪天候の解釈は、昭和46年4月15日基発第309号で定められており、強風については「10分間の平均風速が毎秒10m以上」となっています。
しかし、風の強弱は常に変化しているばかりでなく、地面近くよりも高所のほうが強い傾向があります。数値による機械的な判断だけにたよらず、作業中に危険を感じた場合は直ちに作業を中止するようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の傾斜地での使用制限について
■Q113 高所作業車の傾斜地での使用制限について
高所作業車の傾斜地での使用制限について
高所作業車を傾斜地で使用する場合、もちろん、坂下で設置して使用しなければなりませんが、その場合、前方(坂下)にブームを旋回しての作業は危険なのですか?
(金太郎 さん)
■A113-1
車両の種類によっても異なりますが、アイチコーポレーション製の配電工事用高所作業車を例にあげると、傾斜地においても車体を水平に設置して作業する場合には特に制限はありません。やむを得ず車体を水平に設置できない場合には、必ず車体の傾きが3度以内になるように車両後方が坂上側になるように設置し、ブームの旋回範囲を車両後方(坂上側)に向かって左右45度の範囲内で使用しなければならないという使用制限があります。
傾斜地での作業性能は車両の種類によって異なります。車両を使用する前には必ず取り扱い説明書を参照し、使用上の注意・禁止事項を遵守するようにしてください。
(メールキャビン編集部)
ジャッキベースの法的な技術基準について
■Q112 ジャッキベースの法的な技術基準について
高所作業車、移動式クレーン車、穴掘建柱車等を使用する場合に、アウトリガーに受け台(ジャッキベース)を設置するが、受け台の強度等に法的な技術基準や技術指針はありますか。
(t-y さん)
■A112-1
ジャッキベースに類するものの強度に関しては公的な基準(法規、規則)は存在しません。各メーカが独自の思想にて設定しています。
アイチコーポレーションでも過去の経験を踏まえて、大きさ、強度等を設定していますがノウハウの一部であり、申し訳ありませんが公表はできません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の安全対策について
■Q111 高所作業車の安全対策について
高所ケーブル敷設工事施工の場合、スカイマスターが使われることが多いのですが、かご上昇時(作業状態)で油圧系統にトラブルが発生した場合、かごが急激に下降することは想定されるのでしょうか。油圧式テーブルリフトなどで、チェックバルブとシリンダ間のホースなどで作動油漏れが発生するとき同様でしょうか。
※工事発注側の安全に対する管理を問われる場面を考えております。
(K.K さん)
■A111-1
アイチコーポレーション製の高所作業車(スカイマスター・スカイタワー)については、作業床を上昇させる油圧シリンダに油圧系安全装置(ヒューズバルブ等)を直結する構造を採用しています。ホースが破損した場合、作動不能になりますが、作業床が急落下する等の重大事故にはつながりません。
高所作業車の油圧装置については、製造メーカや型式によって構造が異なりますので、落下防止の構造もいくつかの種類があります。
詳細については申し訳ありませんが製造メーカーの担当者にお問い合わせください。
(メールキャビン編集部)
電柱を建てる場合の付属物の扱いについて
■Q110 電柱を建てる場合の付属物の扱いについて
通信建設業を行なっている者です、穴堀建柱車で電柱を建てる場合、電柱にポール等を取り付けて建柱してもいいのか教えてください。また法律上問題がある場合その法理も教えてください。
(Y さん)
■A110-1
穴堀建柱車で電柱を建てる場合、全体の重量が穴堀建柱車の吊り上げ能力の範囲内であれば、付属物(GWキャップ、パンザマスト、雪よけキャップなど)を装着した状態での建柱は可能です。
ただし、電柱を真横にした状態で付属物を取り付けることになりますので、該当する付属品の製造メーカーに対して、あらかじめ電柱に取り付けてから建柱しても問題がないことを確認するとともに、お客様の社内担当部署に対して危険作業に該当しないことを確認してから作業を行うようにして下さい。
(メールキャビン編集部)
月次点検の資格について
■Q109 月次点検の資格について
高所作業車の事業所内で行なう月次点検は、検査資格保有者が行なわなければならないのでしょうか?もしくは、点検内容を理解した無資格者が取説を見ながら行なっても問題はないのでしょうか?
(wakatake さん)
■A109-1
月例検査は自主検査であり、検査資格が無い(定められていない)ため、検査に関する資格は必要ありません。
ただし、点検するには、運転操作をすることになりますので、運転操作資格が必要となります。
(メールキャビン編集部)
■A109-2
A2:建設荷役車両安全技術協会のホームページを検索してください。事業内検査者のことが出ています。
(Y・M さん)
7度を超える場合の設置方法はないのでしょうか
■Q108 7度を超える場合の設置方法はないのでしょうか
バケット、穴建車の設置基準「7度以下」の根拠を教えて下さい。また、7度を超える場合の設置方法はないのでしょうか
(O さん)
■A108-1
置基準「7度以下」については、Q83でも回答していますが、 アイチコーポレーションでは「道路構造令」にて定められている車道の最大縦断勾配(約6.8度)に対応できることを自社の基準として定めて車両を製作しているため、「7度以下」となっています。
7度を超える場所では、傾斜地対応の特別仕様車であれば11度まで(穴掘建柱車の穴堀作業は7度まで)作業できます。標準車では7度を超える場所では作業ができません。また、傾斜地で高所作業車をご使用になる場合は、正しい操作方法、および、使用条件を守らないと重大災害につながる恐れがあります。
詳しくは、取り扱い説明書でご確認の上、ご使用をお願い申し上げます。
(メールキャビン編集部)
穴掘建柱車の安全装置について
■Q107 穴掘建柱車の安全装置について
穴掘建柱車についてですが、横転防止装置が故障していた場合、過負荷での使用がなければ、特に問題等はないのでしょうか? また一般的にリース車には横転防止装置は搭載されているのでしょうか?
(J,O さん)
■A107-1
穴掘建柱車に限らず、安全装置の故障した機械化車両を作業に使用すると、車両の転倒等、重大な事故につながる恐れがあるため、故障したままの車両を使っての作業は絶対に行わないで下さい。
また、穴掘建柱車の横転防止装置は特別仕様車だけに搭載されており、不特定の顧客向けにレンタルされる車両には搭載されていません。リース車としても導入前からリース会社に「横転防止装置付き仕様」を希望しない限り搭載はされません。
(メールキャビン編集部)
作業床(バケット)の上で梯子を使用
■Q106 作業床(バケット)の上で梯子を使用
高所作業車(垂直昇降)の作業床の上で、梯子を使用していました。結束はしてありましたが、使用禁止としました。適用する法規はあるでしょうか。
ご教示ください。
(K.B さん)
■A106-1
労働安全衛生規則第194条の15<搭乗の制限>にて、「事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、乗車席及び作業床以外の箇所に労働者を乗せてはならない」と定められています。
作業床の上で梯子や踏み台などを利用したり、作業床の手すりに足をかけるような「作業床以外の場所に労働者を乗せる」使用方法は禁止されています。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の挟まれ防止対策
■Q105 高所作業車の挟まれ防止対策
高所作業車のバケットと梁等により挟まれ災害が多く発生していますが、バケットへ単管等により作業員の頭上に柵を設置して操作ミスによる挟まれ防止対策を行った場合に、高所作業車の不法改造になりますか。また、接近センサー以外に防止方法がありますか。
(K.B さん)
■A105-1
高所作業車の改造は、破損や転倒などの重大事故に繋がる恐れがある為、行わないで下さい。作業床に挟まれ防止のガードを取り付けた特別仕様の高所作業車は造船業界等で使用されています。
詳細については申し訳ありませんが営業担当者にお問い合わせください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のウインチ使用範囲について
■Q104 高所作業車のウインチ使用範囲について
高所作業車のウインチについては、垂直荷重に対する使用が基本であると思いますが、作業上どうしても電線を引き上げることが多く、結果として横吊りの状態で使用することがあります。ウインチにかかっている荷重も実際にはわからず、また、横吊りしたままブームを旋回し、更に電線を引っ張るということもあるのですが、このような使用方法は本来の使用範囲を超えているのでしょうか?高所作業車の取り扱いを確認しても、ハッキリ駄目と表示されてなく迷っていますのでよろしくお願いします。
(電力マン さん)
■A104-1
アイチコーポレーション製高所作業車では、ウインチ(吊上げ装置)を利用して荷の横引き、引き込み作業、張線作業を行う事を禁止しており、取扱い説明書へも禁止と記載させていただいております。申し訳ありませんがこれらの作業については行わないようにお願い致します。
(メールキャビン編集部)
アウトリガージャッキの微調整方法について
■Q103 アウトリガージャッキの微調整方法について
バケット車の坂道駐車時、車体水平を保つ為のアウトリガーの微調整(水準器に合わせる)をしようとすると、アウトリガーの動きがガクッガクッという感じでうまくいきません。また、水準器の許容範囲は何処まででしょう?(気泡が範囲内に掛かっていれば良いのか、範囲内にしっかりと入っていなければいけないのか等)
(i さん)
■A103-1
アウトリガージャッキの張り出しを微調整する時は、ジャッキを縮めて調整するよりも伸ばして調整する方が調整しやすいので、ジャッキを伸ばして調整する事をお奨めします。水準器による調整については気泡が許容内にしっかり入るように調整してください。
また、傾斜地で高所作業車をご使用になる場合は、正しい操作方法、及び、使用条件を守らないと重大災害につながる恐れがあります。
詳しくは、取り扱い説明書でご確認の上、ご使用をお願い申し上げます。
(メールキャビン編集部)
水抜き穴のあるFRPバケットについて
■Q102 水抜き穴のあるFRPバケットについて
小型のバケット車での作業では、絶縁長靴を履く必要がありますか?バケットはFRP製ですが、耐圧(耐電圧試験)をかけていません。(水抜き穴が開いているために耐圧がかけられません)
(臣 さん)
■A102-1
高所作業車の絶縁性能については必ず取扱説明書を参照して下さい。水抜き穴のあるFRPバケットを装備した高所作業車は労働安全衛生規則における「活線用作業装置」としては使用できません。
作業に必要な装備については対象とする作業の内容による法的なものと、作業を管理する会社の規定によるものがあります。詳細は作業の安全管理を行う責任者の方にお尋ねください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の回転灯について
■Q101 高所作業車の回転灯について
高所作業車に取り付けられている回転灯について、高所作業車の装備としては必要になるのでしょうか。
(W さん)
■A101-1
法規上では、高所作業車を使用する場合に回転灯は必要ありません。
(メールキャビン編集部)
岩盤がある場所での穴掘建柱車による掘削について
■Q100 岩盤がある場所での穴掘建柱車による掘削について
穴掘建柱車での掘削で硬質の岩盤が出た場合、専用の特殊なオーガーはありますか。または、専用の掘削機での穴掘りになるのでしょうか?
(新人君 さん)
■A100-1
アイチコーポレーション製の穴掘建柱車には、掘削する場所の土質にあわせたオーガー先端部(歯先)がオプションで用意されており、岩盤掘削用の歯先もあります。
また、岩盤用の特殊なオーガー(パーカッションオーガー)を装備することも出来ます。この場合岩盤での掘削性能は非常に優れていますが、別途コンプレッサー等も必要になるほか、大きくて重いため、現場で付け替えて運用する事は出来ません。
土質や岩盤作業の頻度によって弊社が推奨する対応方法は異なりますので、詳細は弊社営業マンまでお問い合わせ下さい。
(メールキャビン編集部)
オイル・タンクが破損した場合について
■Q99 オイル・タンクが破損した場合について
交通事故などでオイル・タンクが破損してオイルがこぼれた場合の対応の仕方について教えて下さい。燃料であれば警察、消防への連絡と周囲へ火気厳禁を伝えれば良いかと思うのですが、ジャッキ等の作動用オイル・タンクを破損した場合の対処はどのようにすれば良いのでしょうか。
(R さん)
■A99-1
機械化車両の作動用油は可燃物(引火性液体)です。周囲へ火気厳禁の連絡を必ず行ってください。こぼれたオイルについては、市販のオイル吸着マットやオイル分解剤等を使って処理してください。
これらについては万が一にそなえて、あらかじめ購入しておく事をおすすめ致します。大量のオイルがこぼれた場合や、オイルが付近の河川等に流れた場合は直ちに地域の消防に連絡して指示を仰ぐようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の地切り高さについて
■Q98 高所作業車の地切り高さについて
地切りの高さについて、地切りが取れていれば最大まで張り出さなくても良いと思うのですが、ジャッキを最大まで張り出す必要があるのでしょうか。
(高所恐怖症 さん)
■A98-1
ご指摘の通り、確実に地切りしていれば、ジャッキが最大に張り出されていなくても問題はありません。
タイヤの地切りが必要な高所作業車を設置する場合、ジャッキ設置後にすべてのタイヤが地面から離れている事を必ず確認してください。
(メールキャビン編集部)
作業床(バケット)の平衡について
■Q97 作業床(バケット)の平衡について
長期間使っていると、次第にバケット平衡が取りにくくなります。バケットの傾きを補正する方法は?いわゆるエアー抜き方法は?
(NT さん)
■A97-1
高所作業車の作業床(バケット)の平衡取りを行っても作業床の平衡がおかしい場合は、油圧回路に空気が入っている可能性があるため、空気を抜くためにエアー抜きを行って下さい。エアー抜きの方法については、弊社のサービス部門又はサービス指定工場にご相談ください。
作業床(バケット)の平衡がおかしい場合、エアー抜きを行うことで改善されます。エアー抜きを行っても作業床(バケット)の平衡がおかしい場合は平衡取り装置が故障している可能性もありますので、ただちに使用を中止して、弊社のサービス部門又はサービス指定工場にご相談ください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のステッカーについて
■Q96 高所作業車のステッカーについて
作業車の全塗装をしたところ、アイチやスカイマスターなどのステッカーが剥がされてしまいました。購入したいのですが、購入先と値段がわかりません。教えてください。
(タケチン さん)
■A96-1
銘板(ステッカー)については弊社の営業担当又はサービス指定工場にお問い合わせください。
また、操作方法や注意事項についての銘板(ステッカー)が失われている場合、誤操作による事故につながる恐れがあります。操作方法や注意事項についての銘板が読める状態である事を必ず確認してください。
(メールキャビン編集部)
安全帯フックをかけるタイミングについて
■Q94 安全帯フックをかけるタイミングについて
先般、客先を含めた安全打合せがあり、その席上で「高所作業車の安全帯フックの使用時期」について議論がありました。
ある会社からは「バケット内に乗り込む前にフックを掛けるべき」との主張がありました。根拠はバケットに乗る前のスリップ転倒事故が発生しているからということで御社でも指導しているとのことでした。本職の考えでは、 「高所作業に該当する場合」が安全帯の装着時期であると考えます。勿論、 他の場所での有効性を否定するものではありませんが、怖いのはいったん「こうです」と決められるとそれによって客先から指摘を受け改善措置が必要となることなのです。使用時期についてはどう解釈・指導されているのでしょうか。
(おかちゃん さん)
■A94-1
アイチコーポレーションおよびアイチ研修センターでは、「作業開始前に安全帯フックをかける」ように指導していますが、作業床(バケット)内に乗り込む前にフックをかけるかどうかについては作業者の判断にまかせるという方針です。
(メールキャビン編集部)
登録・点検について
■Q93 登録・点検について
中古車の高所作業車をレンタル業者から購入いたしましたが、定時点検等どうすればよろしいでしょうか? また法的に登録等の規制があるのかよくわかりません。
(T.Y さん)
■A93-1
ナンバープレートの交付を受けていない高所作業車については、登録の必要はありません。
高所作業車の検査制度としては、「特定自主検査」(一年以内ごとに一回)、 「定期自主検査」(一ヶ月以内ごとに一回)、「作業開始前点検」が定められています。 特定自主検査の実施については検査資格が必要になります。
具体的な検査の内容については、製造メーカーの営業又はサービス部門にお問い合わせください。
(メールキャビン編集部)
作業中止基準(天候)について
■Q92 作業中止基準(天候)について
一般的に言われてる、作業中止基準 風・雨・波・地震などは、何で決まってるのでしょうか?何を調べればわかりますか?皆さんの知恵をお借りしたいです。よろしくお願いします。
(新人デス さん)
■A92-1
一般的な高所作業車では「悪天候」での作業は禁止されており、 「悪天候」については労働安全衛生規則522条によって規定されています。
Q13、Q22についてもご参照ください。
(メールキャビン編集部)
■A92-2
労働安全衛生規則の第二編安全基準の第二章建設機械等第三節~(略)第百九十四条の六の二強風、大雨、大雪等の悪天侯のため、作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止すること。
とありますが、風速11メートル以上または注意報が出た時点で中止というのが通説と聞きました。
(ニシ さん)
落下防止施策(工具・材料)について
■Q91 落下防止施策(工具・材料)について
先日某客先で高所作業車バケットからの落下防止施策(工具・材料)について対策方法の会議がありました。バケット周囲に落下防止ネットを取り付けられるアタッチメントなどがありましたらご紹介いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
(女流代理人 さん)
■A91-1
アイチコーポレーションでは、作業床(バケット)に取り付ける落下防止ネットやアタッチメントなどは販売しておりません。
落下防止ネットを設備側に取り付けて使用しているお客様はいらっしゃいますが、これについてもアイチコーポレーションでは販売しておりません。
(メールキャビン編集部)
技能講習と特別教育の有効期間について
■Q90 技能講習と特別教育の有効期間について
高所作業車運転技能講習と特別教育の修了証について、免許証のように期限があるのでしょうか? 数年毎に更新するのでしょうか?
(ゆうちゃん さん)
■A90-1
高所作業車運転技能講習及び特別教育に有効期限はありません。また、修了証の更新も現在のところありません。
しかし、再教育に関する行政通達で下記のものがあります。
(1) 「安全衛生教育の推進について」(平成3年1月21日基発第39号、改正平成9年2月3日基発第66号)で、おおむね5年毎、及び、取り扱う設備等が変わった時等に随時実施
(2) 「高所作業車運転業務従事者危険再認識教育について」(平成17年5月30日基安発第0530002号)で、おおむね10年毎に実施
(メールキャビン編集部)
高所作業車のバケットライナーの耐電圧試験について
■Q89 高所作業車のバケットライナーの耐電圧試験について
バケットライナーの耐電圧試験は6ヶ月ごとに行う事になっていますが、皆さんの所では、どのような耐圧試験を行っていますか?ライナーに水を入れて耐電圧試験をやる方法があると聞いたのですが、その方法だと200Kg以上になると思いますが、アイチさんではどのように行っていますか? 教えてください。お願いします。
(よしきぱぱ さん)
■A89-1
バケットライナーを「絶縁用保護具」として使用する場合の耐電圧性能及び試験方法は、労働安全衛生法第四十二条の規定にもとづく「絶縁用保護具等の規格」第3条(絶縁用保護具の耐電圧性能等)によって定められています。
試験方法には3種類が規定されていますが、ご質問の「ライナーに水を入れて耐電圧試験をする」場合は、ライナーを高所作業車から取りはずして、耐電圧試験専用の水槽に沈めてから水を入れて耐電圧試験を行います。このため、バケットライナーを高所作業車に装着した状態で200kgを超えることはありません。
また、バケットライナーを装備する配電工事用高所作業車全体を「活線作業用装置」として使用する場合には、同様に「絶縁用保護具等の規格」第7条(活線作業用装置の耐電圧性能等)によって定められており、アイチコーポレーションでは専用の試験装置によって、各高所作業車の絶縁仕様にもとづく試験条件(SH15Bではブームを500mm伸長させた状態でバケットライナーとアースリールコードの先端に電圧を加える方法)で試験を行っています。
(メールキャビン編集部)
低騒音ユニットによるジャッキ張出について
■Q88 低騒音ユニットによるジャッキ張出について
高所作業車のジャッキ張出について質問です。
以前、ジャッキの操作(張出、格納)は低騒音ユニットなどではなく走行用エンジンで行うように教えられましたが本当ですか?理由についてもお願いします。
(Y・H さん)
■A88-1
バッテリー式低騒音ユニット付き車両の場合、ジャッキの操作(張出、格納)は低騒音ユニットではなく走行用エンジンで行う使い方を推奨させていただいています。作業現場までの走行からジャッキの張出までを走行用エンジンにて行い、設置完了後にバッテリー式低騒音ユニットに切換えて高所作業装置を使用するという使い方です。
これはジャッキの操作(張出、格納)に使用するはずの電気を、高所作業装置のために温存することで、高所作業におけるバッテリー式低騒音ユニットの稼働時間を少しでも長く確保する事を目的としています。
作業内容に対してバッテリーの残量に余裕がある場合や、エンジン式低騒音ユニットが搭載されている車両の場合は、ジャッキの操作(張出、格納)を低騒音ユニットで行っても問題はありません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の接地抵抗について
■Q87 高所作業車の接地抵抗について
高所の接地についてなのですが、規定値は決まってないのでしょうか?よく接地を深く差せと言われますが、あんな短いもので値は出るのでしょうか? また、規定値があるのであれば、その元になった考え方なども教えていただきたいのですが。人体への感電防止への値などもお願いします。
(接地探検 さん)
■A87-1
法律、規則の中に高所作業車が配電作業時にアースをとらなければならない、という項目はありません。
しかし、安全を考慮し、以下の目的のため にアースリールを取り付けています。
(1) 公衆と地上作業員に対する感電防止。
(2) 設備事故発生時、アースにより完全地絡させ、設備側の安全装置を作動させ遮断する。
車両取り付けのアースリールを使用して確実に接地した場合の接地抵抗値については、以下の通りです。
(1) アースリールケーブルの先端クリップを接地線[「電気設備に関する技術基準」に定める
A種(旧第一種)接地工事の施されているもの]に接続した場合、車両の接地状態として、
A種の接地が確保されるように設定されています。
(2) 車両に搭載されているアース棒にて確実な接地を行った場合には上同D種(旧第三種)
相当の接地が確保されるように設定されています。
アースリールを使用して接地する場合は、取扱説明書の使用方法を参考に、確実に接地(アース)して
いただくようお願い致します。
(メールキャビン編集部)
作業床を小さくする改造について
■Q86 作業床を小さくする改造について
バケットを大きく改造するのはNGとのことですが、反対に小さくすることはできるのでしょうか。樹木の枝の間に進入する仕事で、貴社作業車をレンタルで愛用しています。定員1名になってもいいので狭小なる作業床への改造や製品の開発はできないものでしょうか?
(ケルテス さん)
■A86-1
作業床の勝手な改造は、たとえサイズを小さくする改造でも危険な事にかわりはありませんので、行わないでください。作業床を小さくしてしまうと、その分作業範囲が小さくなってしまうほか、作業床の首振り操作によってブーム操作を行わずに作業場所に近づくといった活用もできなくなり、逆に作業性が悪化してしまう場合もあります。
また、作業床に工具や材料を置く場合などを考えれば、作業床にはある程度のサイズは必要だと考えています。
(メールキャビン編集部)
バケットの改造
■Q85 バケットの改造
現在、高所作業車を保有しているのですが、今ある作業車のバケット(パイプタイプ)を改造して少し大きくしたいのですが、可能なのでしょうか?アイチさんでできるのですか?
こちらで勝手にしてもいいのでしょうか?
(改造 さん)
■A85-1
高所作業車のバケットは、改造で大きくすることはできません。また、勝手な改造は作業床の脱落や過荷重による車両の転倒につながる恐れが大きいため、絶対に行わないでください。
大きな作業床が必要な作業については重荷重型高所作業車など作業床が大きな高所作業車を使用していただくようお願いします。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のヘッドガードについて
■Q84 高所作業車のヘッドガードについて
バケットに装着するヘッドガードについて法的義務化はありますか?
また、橋梁下面等の狭隘な作業場所でやむを得ずヘッドガードを装着できない場合の代用品はどのようなものがありますか?
(建設業社 さん)
■A84-1
バケット(又はバスケット)に装着するヘッドガードは、法規上義務化されていません。
また、ヘッドガードのように「作業者が挟まれる前に防止する」機能を持つ代用品の設定はありません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の設置可能角度について
■Q83 高所作業車の設置可能角度について
7度を超える傾斜地では高所作業車を使用することはできませんが、7度と規定されている理由を教えてください。
(M.K さん)
■A83-1
道路構造令第二十条において車道の縦断勾配は最大12%(約6.8度)以下と定められています。
アイチコーポレーション製の高所作業車はこれに対応できることを自社の基準として定めているため、使用可能な最大路面傾斜角度は前下がりに設置した状態で7度となっています。
(メールキャビン編集部)
バッテリーあがりについて
■Q82 バッテリーあがりについて
高所作業車のバッテリーがあがってしまいます。バッテリーは交換したばかりで、本体車両には異常がないみたいです。バケット駆動部分に漏電がみられるのでしょうか。こんな経験のある方教えていただけないでしょうか?
(モリチャン さん)
■A82-1
エンジンを動力源とする高所作業車で、作業床から一時的にエンジンを停止させておく装置を使用してエンジンを停止すると、エンジンが停止した後も再始動のために電気関係の装置が作動したままとなります。このため、そのまま長時間放置しておくと車両のバッテリーがあがってしまう場合があります。また、エンジンを停止しない場合でも高所作業中にヘッドライトやエアコンをつけたままにしておくと、電気使用量がエンジンからの充電量を上回り、バッテリーがあがってしまう場合があります。
作業中はヘッドライトやエアコンは切っておくこと、エンジンを停止しての作業が多い方は、バッテリーを大容量のもの(寒冷地仕様用など)に交換することがバッテリーあがり防止に有効です。上記に心当たりが無いにもかかわらずバッテリーが上がってしまうという方は、製造メーカーの指定工場にて点検を受けることをおすすめします。
(メールキャビン編集部)
建柱車の地切りについて
■Q81 建柱車の地切りについて
穴掘り建柱車のオーガー作動中はタイヤを地切りさせるより安定度が増し、オーガーに石が噛んだ場合はジャッキが安定盤からズレ落ちなくて良いとの意見がありますが、地切りしなくてよいのですか?
(U.S さん)
■A81-1
建柱車を地切りせずに使うと、タイヤやタイヤと車体の間のサスペンション等がバネのように車体を下から押し上げようとするため、車体が不安定となります。逆に、タイヤを地面から浮かせておくと、タイヤが「おもり」となって車体を安定させる役割を果たします。
また、オーガーが岩に噛んだとき、ジャッキがズレにくいということもありません。逆にブームの旋回中心から遠い位置で車体を支えるジャッキのほうが、車体の回転に抵抗するモーメントが大きく、ジャッキがズレにくくなります。
(メールキャビン編集部)
建柱車の設置方向について
■Q79 建柱車の設置方向について
共架柱の仮柱新設工事にて道路の勾配は3度以下。新設位置は、既設柱の坂上側1m。建柱車を当然ながら、建柱位置より坂下側にキャビンを坂下側に向け設置しようとしたが、その場所は、店の玄関・駐車場の出入り口・電気等の引込み線が混んでいる・樹木等が邪魔になり掘削できない等があり、その位置では、作業ができない。その場合、建柱車を建柱位置に前側のアウトリガを合わして設置し(アウトリガは、道が狭いため半分くらいしか出せない)前向きに作業をしたほうが安全か、もしくは、建柱車を逆に設置し、車両後部側で、作業をした方が安全かどちらですか。また、この他に最適なやり方があれば教えてください。
(Gメン さん)
■A79-1
建柱車では『車両は必ず前下がりに駐車』を取扱いの基本としています坂の角度の大小に関わらず(例え3度以内であっても)前下がり駐車をお願い致します。
なおアウトリガ全張り出しで使用出来ない現場の様ですが、この場合以下も注意願います。
・ アウトリガーは4本とも1/2以上張り出してください。(1/2未満は禁止)
・ 左右どちらかのアウトリガー張り出しが1/2となるときは、ブーム旋回方向に関わらず全周にわたって1/2定格荷重線に従ってください。
(メールキャビン編集部)
高所からの乗り込み禁止高さについて
■Q78 高所からの乗り込み禁止高さについて
以前、若手作業員が高所作業車のバケットを車両後方の地面に降ろし、バケットから降りたら「乗り移りは禁止されている」と指摘され、尻を蹴られた。見ていた私も納得できず、指摘した相手に「高所作業中に、柱や屋根に移るのは乗り移りになるが、この場合は乗り降りになるのではないか」と聞いたが、はっきりとした回答は得られなかった。聞いた話だと、それも乗り移りだ、としている会社もあるようだが、アイチの見解としてはどうなのでしょうか。
(F.K さん)
■A78-1
アイチコーポレーション及びアイチ研修センターにて、作業床からの乗り移りや作業床への乗り込みをしない使用方法を推奨・指導する目的は、作業床より「高所」の構造物等に乗り移る際に誤って転落するという事故を防ぐためです。このため、相手が「高所」ではない地面などの場合は禁止の対象と考えてはいません。
「高所」とは、労働安全衛生規則より「2m以上の高さ」と考えています。
(メールキャビン編集部)
トラック式高所作業車による走行しながらの作業について
■Q77 トラック式高所作業車による走行しながらの作業について
トラック式高所作業車でバケット内に人がいる状態で走行しても良いのでしょうか?良いのであればどのような条件でしょうか?
(K.T さん)
■A77-1
一般的なトラック式の高所作業車では、作業床に労働者を乗せて走行しながら作業を行う事はできません。作業に使用する前に、必ず取扱説明書にて、走行しながら作業が可能な高所作業車である事を確認してください。作業床に労働者を乗せて走行しながら作業を行う事を禁止している高所作業車で無理に走行しながら作業を行うと、車両が転倒する恐れがあり非常に危険です。絶対に行わないで下さい。
また、実際に作業床に労働者を乗せたまま走行する場合は、以下の項目を遵守する事が定められています。(1)誘導者を配置して高作業車を誘導させる。(2)一定の合図を定め、誘導者に当該の合図を行わせる。(3)あらかじめ作業時における当該高所作業車の作業床の高さ及びブームの長さ、作業に係る場所の地形及び地盤の状態等に応じた高所作業車の適正な制限速度を定め、それによって運転者に運転させる(労働安全衛生規則 第194条の20及び21)。
さらに、公道での作業であれば警察の許可(道路占有許可)を取得しなければなりません。
(メールキャビン編集部)
角度を知る方法
■Q75 角度を知る方法
高所作業車(SH-140)で傾斜地に設置する場合、傾斜角度7度以内で設置するとありますが、実際に停車した時に7度以内が確認できません。なにかいい方法はありますか?また、設置した時の角度が最大3度以内で使用する時に3度以内が確実に確認できる方法についても教えてください。
(K.K さん)
■A75-1
感覚的に3度の傾斜を判断する方法は以前Q33で回答しましたが、確実に傾斜角度を知る方法としてはDIYショップ等で販売している角度計の購入をお奨めします。弊社でもシャシキャビン内に取り付ける7度が判る水準器を販売しています。
また、SH-140型のように、ブーム側面に角度計が装備されている機種の場合、これを利用して角度を判定することができます。水平な場所でブームを格納状態にした時に角度計の針が指す位置に印をつけておき、設置場所での印と針のズレを見れば設置場所の傾斜角度がわかります。
(メールキャビン編集部)
一人作業
■Q74 一人作業
高所作業車を使用しての作業時についてですが、私の会社でのルールでは、2人作業(作業者1名、見張り1名)になっているのですが、法的には1人作業でも良いのでしょうか?
(栃木のまぁくん さん)
■A74-1
高所作業車を用いて作業を行う時には、状況に合わせて作業計画を定め、定めた計画に沿った作業を行う事が定められています(労働安全衛生規則第194条の5)。
御社での具体的な作業の内容はわかりませんが、安全を確保するために2人での作業を行う作業計画を定めておられるようですので、法的には2人での作業が必要です。
(メールキャビン編集部)
■A74-2
高所作業者に2人で乗るか1人で乗るかは、具体的に行う作業を作業手順書として何人で作業するかを自社の安全基準で決めているかが基本と成ります。それに基づいて作業計画書を作成するわけですから、手順として1人作業が安全基準の中で認められている作業については、そのような作業計画書を作れば1人で実施可能です。
当社でも引込線作業等は基本的に1人で搭乗させています。配電線の軽微な作業等についても少人数編成のため1人作業が中心となっています。
(九州配電研究ルーム さん)
道路使用許可について
■Q73 道路使用許可について
交通量の多い片側2車線の第1車線を規制し、規制内に高所作業車を置いて作業を行う場合、第2車線上までゴンドラをはみ出して作業をすることは何らかの違反になるのでしょうか?そして、この行為により第2車線を通過する大型車両とゴンドラが接触事故を起こした場合、ゴンドラの作業者側に責任があるのでしょうか?また、はみ出して作業をすることを前提とした、道路使用許可は下りるのでしょうか?
(ゴンドラマン さん)
■A73-1
道路使用許可の範囲を越えて道路を使用すると道路交通法違反となり、事故が起こった場合はもちろん、例え事故が起こらなくても処罰の対象になります。また、道路使用許可を取るためには安全確保が前提となるため、危険が予見される作業内容では道路使用許可は下りないと思われます。許可の下りる作業内容については所轄警察署に相談し、判断を仰いでください。
アイチコーポレーション及びアイチ研修センターでは、「作業床より誤って器物等を落下させ、下にいる人に危害を及ぼす」「誤操作によりブーム等を人に接触させる」といった二次災害を防ぐ面から、ブームの下に人が入らない(通過しない)ような使用方法を推奨・指導しています。
(メールキャビン編集部)
自走式高所作業車の移動について
■Q72 自走式高所作業車の移動について
クローラ式垂直昇降型高所作業車で、工場構内の別の作業場所へ移動する際は降車して操作しなければならないのでしょうか?
(ヤス さん)
■A72-1
作業を伴わない移動の場合は、安全のために作業床を格納位置まで降下させてから移動するようにしてください。
車両から降車して操作する必要はありません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のジャッキにかかる重さについて
■Q71 高所作業車のジャッキにかかる重さについて
高所作業車での作業時にジャッキ一本当たりに最大でどのくらいの荷重がかかるのですか?
(だま さん)
■A71-1
高所作業車のジャッキにかかる荷重は高所作業車の種類や作業状態、設置場所の傾きなどによって変わりますが、一般的な高所作業車では最大で車両総重量の7~8割程度の荷重が一本のジャッキにかかります。
このため、やむを得ず設置部が軟弱な場所に設置する場合は大きな面積と十分な強度を持つ鉄板等の敷き材を敷いて地盤を保護(養生)し、ジャッキの荷重を分散させてください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の[主たる用途]について
■Q69 高所作業車の[主たる用途]について
労働安全衛生規則の第百九十四条の十七に「主たる用途以外の使用の制限」という規則がありますが、条文から解釈すると「高所作業車を荷のつり上げに使用してはならない」とも判断できます。
そこで、配電工事用の高所作業車にはウインチが装備されていますが、制限対象にはならないのでしょうか?
PS:ウインチ操作に対しては、特別教育(巻上げ機の運転業務)の必要はないのでしょうか?
(ラインマン さん)
■A69-1
高所作業車の吊り上げ装置(ウインチ)は、高所作業車の機能の一つとして認められています。吊り上げ装置が当初より装備されている(取扱説明書にて使用方法が明記されている)高所作業車については吊り上げ装置による物品の吊り上げが「主たる用途」に含まれるため、制限の対象にはなりません。
また、高所作業車の吊り上げ装置は高所作業車の機能の一部とみなされるため、高所作業車の操作資格だけで操作することができます。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のバケットの色
■Q68 高所作業車のバケットの色
SH型のバケットの色が以前は黄色だったのが最近は白色に変わったのはなぜですか?
(J.S さん)
■A68-1
以前は高所作業車を黄色に塗装することが多かったため、バケットのFRPに、車体に合わせた黄色の物を使用している機種もありました。
しかし、近年は車体の色を固有の色に塗装するお客様が増えてきたため、塗装がしやすく、また、無塗装でも車体との違和感が出にくい白色が主流になっています。
(メールキャビン編集部)
作業車のアウトリガーの力
■Q66 作業車のアウトリガーの力
アウトリガーの張り出しと格納時の力はどのくらいですか?またバケット首振り時の力はどのくらいですか?
挟まれたりしたら・・・参考までにお願いします。
(taka さん)
■A66-1
横方向に張り出されるアウトリガーの場合、横方向への張り出しや格納をする力は、最大で1トンを超える場合も珍しくありません。
バケットの首振りの力は機種によってかなり異なりますが、挟まれる状態によっては100kg以上の力が出る場合もあります。挟まれは重大な事故につながります。絶対に挟まれないよう、十分注意してください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の高速道路の料金について
■Q65 高所作業車の高速道路の料金について
御社のスカイマスターSS10Aをあるレンタル会社からお借りして使用しています。高速道路を走ったとき、中型料金を取られたり普通料金を取られたりと料金所の人によって違うのですが、どちらが正解なのでしょうか?
高速道路の料金区分を見てもはっきりしなかったのでご質問させていただきました。
(M.M さん)
■A65-1
SS10Aを含む「車両総重量8トン以下の特種用途自動車」で、「小型自動車※の規格にあてはまらないもの」は高速道路における車種区分上「中型車」の扱いになります。しかし、首都高速道路では車種区分が「普通車」と「大型車」の二種類しかないため、「普通車」の扱いになるなど、高速道路によって固有の適用ルールがある場合があります。車種区分を確認する方法としては、通行の際に高速道路の料金所で、車種区分を証明する「車種区分証明書」を発行していただく方法があります。
※小型自動車・・・車長4.7m以下、車幅1.7m以下、車高2.0m以下、乗車定員10人以下、総排気量2000cc以下(ガソリン車の場合)、の全て満たすもの。
(メールキャビン編集部)
移動式クレーンでの高所作業
■Q64 移動式クレーンでの高所作業
移動式クレーンのブームの先端に高所作業するためのバケットを取り付け、それに作業員を乗せて運転する場合、移動式クレーンの資格のほかに高所作業車の運転資格も必要ですか?
(y.h さん)
■A64-1
クレーン等安全規則第72条「移動式クレーンにより労働者を運搬したり、吊り上げてはならない」という項目があるため、移動式クレーンを使っての高所作業は原則的には違法となりますので、行わないでください。
(メールキャビン編集部)
橋梁点検車の操作資格について
■Q63 橋梁点検車の操作資格について
橋梁点検車に必要な資格は何ですか?
(ムササビ さん)
■A63-1
橋梁点検車は高所作業車と解釈されるため、高所作業車の操作資格が必要になります。高所作業車の操作資格は揚程(作業床の高さ)によって異なりますので、詳細は車輌の取扱い説明書をご参照ください。
また、トラック式の橋梁点検車で走行しながら作業を行う場合、トラックシャシの運転席から走行操作を行う作業員の方も、高所作業車の操作資格が必要になります。
(メールキャビン編集部)
490kgを越える材料のつり上げについて
■Q62 490kgを越える材料のつり上げについて
配電線工事で高所作業車を使用していますが、ウインチでつり上げる際、490kgまでの制限があります。520kgの変圧器をつり上げる工事は、どのように対応すれば法的ならびに安全面は対処できますか?ちなみに、つり上げは可能ですか?
(電気マン さん)
■A62-1
高所作業車のつり上げ装置(ウインチ)には、絶縁のため樹脂製のサブブームやナイロン製のロープが使用されています。これらの材料はつり上げ荷重0.5トン以上のクレーンには使用が認められていません(クレーン構造規格第一条)。このため、配電工事用の高所作業車のつり上げ装置は定格荷重490kgとなっています。ご指摘のような0.5トン以上のつり上げ作業には、穴堀建柱車などのつり上げ荷重0.5トン以上のクレーン車を使用していただくようお願い致します。
高所作業車のつり上げ装置で定格荷重以上のつり上げを行うと、つり荷の落下等重大な事故につながる恐れがありますので、行わないで下さい。
(メールキャビン編集部)
垂直昇降型高所作業車での安全帯の使用について
■Q61 垂直昇降型高所作業車での安全帯の使用について
労働安全衛生規則第194条の22には「事業者は、高所作業車(作業床が接地面に対し垂直にのみ上昇し、又は下降する構造のものを除く)を用いて作業を行うときは、当該高所作業車の作業床上の労働者に安全帯等を使用させなければならない」とあります。
自走式高所作業車で垂直昇降型の場合には、安全帯の使用は法的には定められていないと解釈して良いですか?
(K.H さん)
■A61-1
ご指摘の通り、弊社においても「垂直昇降型高所作業車を用いて作業を行う場合には、安全帯の使用は義務付けられていない」と解釈しております。しかし、労働安全衛生規則第518条では、高さ2m以上の箇所で作業を行う場合は危険防止措置を講じる必要があるとされています。つまり「安全帯以外の転落防止措置が認められている」ということです。
以上のことから、法的義務はないものの、弊社では必ず安全帯を使用していただくよう、推奨させていただいております。
(メールキャビン編集部)
電柱の小移動
■Q60 電柱の小移動
建柱車での公道上の電柱運搬は法令違反になるそうですが、狭い路地等電柱運搬車の入れない場所では、どのように運搬すれば良いのでしょうか?
(のん さん)
■A60-1
弊社では販売していませんが、お客様によっては電柱運搬用の台車を利用されているようです。
(メールキャビン編集部)
地切りとジャッキベースについて
■Q59 地切りとジャッキベースについて
「バケット車のタイヤの地切りが必要か」という内容の質問と回答がありました。我社でも安全パトロール時に指導を受けましたが、地切りしていなくても、サスペンションが遊んだ状態ならば同じことではないでしょうか?SN145などでは完全にタイヤが浮きますが、SH138ではジャッキ長が短いため平地でもタイヤは浮きません。また浮かせるために底板を使用しますが、厚さはどれ位までなら安全に使用できますか?
(TECHNO さん)
■A59-1
サスペンションが遊んだ状態であっても、タイヤと取り付け部分の重さの分だけジャッキにかかる重さが減っています(後輪だと車軸も含めて100kgを超える場合もあります)。
そのために安定性が悪くなりますので、高所作業車は必ず地切りしてから使用していただきますようにお願い致します。ジャッキベースを複数使用する場合は2枚以内とし、厚さも合計で20cm以内となるようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高い位置にワイヤをかける方法
■Q58 高い位置にワイヤをかける方法
木の伐採の仕事をしています。クレーンを使って高い木を切る場合、高所作業車より高い位置にワイヤをかけなくてはならないことがあります。この場合、正しい(法律上も)かけ方はどうするのでしょうか?
パターン(1)
ワイヤをかける人が下から木に登っていってかける。
パターン(2)
高所作業車から木に乗り移って、木を登っていってかける。
パターン(3)
鉄製の「かご」に人が乗って、それをクレーンで吊ってもらいワイヤをかける。
個人的には大径木に登ることはそれ自体かなり危険であるため、(3)が最も安全であると考えています。ただ、落下事故があり、通達などで禁止されたとも聞いています。
勉強不足で法律上での制限などを十分把握しておらず質問しております。よろしくお願いいたします。
(I.K さん)
■A58-1
(2)については、高所作業車を用いて作業するときは当該高所作業車の作業床への安全帯取り付けが義務付けられているため、(労働安全生規則第194条の22)「作業床からの乗り移り」については取扱説明書にて禁止させて頂いております。
(3)については 移動式クレーンにより労働者を運搬したり、吊り上げてはならないという項目があるため(クレーン等安全規則第72条)、原則的には違法となります。
法規上では(1)と言うことになりますが、可能であれば高揚程の高所作業車のご使用をお勧めいたします。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の作業床への工具・資機材等の積み込みについて
■Q57 高所作業車の作業床への工具・資機材等の積み込みについて
労働安全衛生規則で2m以上の高さにて、作業する場合は安全帯(命綱)の取付けが必要とされていますが、高所作業車への工具・資機材等の積み込みについては必要なのでしょうか?(アウトリガーを設置した場合、キャビン上が2m以上となってくるように思います。)また、必要であればどういう状態で積み込みを行えば良いのでしょうか?ブームに命綱を取付けられるタイプとそうでないタイプがあると思います。
(仕事人B さん)
■A57-1
高所作業を行う作業者自身が工具・資機材等を持ったまま作業床へ乗り込む場合、乗降経路の通行であり、安全帯(命綱)の取付けは必要ありません。
重量のある工具・資機材等を積み込む場合、安全を確保するためにクレーン等を使って積み込んでいただくか、作業床を地上付近まで下ろし、地上から積み込むようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の作業半径内立入り禁止について
■Q56 高所作業車の作業半径内立入り禁止について
車道から歩道越にバケットの位置を固定しての作業が多いのですが、旋回範囲だから歩道越しの作業は禁止と指摘をされてしまいます。旋回・伸縮・起伏など、動きながらの作業は理解できますが、ケーブル接続作業のように同一位置で長時間の作業の場合も適用されるのでしょうか?教えてください。
(m.n さん)
■A56-1
道路上で高所作業車を使用する場合は道路使用許可が必要になります。道路使用許可を取るためには歩行者等の安全確保が前提となり、一般的には、ブーム下に歩行者が入らないような通路の設置と、交通誘導員を配置することが必要になります(道路交通法第77条)。
現場の状況によって、ブーム下に通路を確保する可能性はありますが、この場合は必ず所轄警察署の判断を仰いでください。
アイチコーポレーション及びアイチ研修センターでは、「作業床より誤って器物等を落下させ、下にいる人に危害を及ぼす」「誤操作によりブーム等を人に接触させる」といった二次災害を防ぐ面から、ブームの下に人が入らない(通過しない)ような使用方法を推奨・指導しています。
(メールキャビン編集部)
作業で発生したごみについて
■Q54 作業で発生したごみについて
作業で発生したごみはどのようにして持ち帰っていますか?最近は分別などがうるさくなったので、コンビニの袋などを利用していますが、ビニールテープはくっついてしまうし、とがったゴミで穴が開いたりと、使いにくいので何かよい方法があれば教えてください。
(O.J さん)
■A54-1
フタが閉まるちりとりを使っています。
上手く説明できませんが、取っ手が長くて、持ち上げるとゴミが入る部分が縦になってフタが閉まるタイプです。そのままゴミを運ぶ容器にもなります。
私は屋内用のプラスチックのやつを使っています。ホウキと合わせてもハンドクリーナーよりも軽いし、大きなゴミにも対応できてばっちりです。
(シゲ さん)
安全帯を掛ける場所について
■Q53 安全帯を掛ける場所について
バケット柱上作業での安全帯の取り付けですが、普通はバケットのフックに安全帯のフックを掛けると考えております。会社の方とお話しすると、本ロープはバケットで補助ロープは吊線(ランド)へ掛けるような話しをしています。
以前にバケット車へ突っ込んできた車があり、衝撃で作業者がバケットから投げ出された事故がありました。この時はフックへ安全帯を掛けていなかったのですが、このような事故があることを考えると安全帯をバケットにつける方がよいのか、吊線につける方がよいのか分からずに困っています。教えてください。
(Y.S さん)
■A53-1
高所作業車を使用する場合、安全帯のフックは作業床の指定の場所に掛けてください(指定の場所については取扱説明書を参照してください)。
吊線など、作業床外の設備などに安全帯のフックを掛けると、その事を忘れて高所作業車を操作した場合に重大な事故につながる恐れがあるため、行わないでください。
「作業中の高所作業車に通行車両が衝突する」という交通事故の事例を聞くことはありますが追突された高所作業車が転倒することはまずありません。
過去の事例においても、交通事故による転倒例として報告があったのは「大型トラックに引きずられてがけ下に突き落とされた」という一件のみです。
安全帯は高所作業車に掛けていただくのが基本です。作業床外の設備などに安全帯のフックを掛ける場所があっても、作業床の指定の場所を優先的に使用していただくようにお願い致します。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のタイヤ空気圧について
■Q52 高所作業車のタイヤ空気圧について
高所作業車のタイヤ空気圧について質問です。
車両の適正空気圧表の値は、最低限の空気圧で適正範囲より減るとバーストの危険があると聞きました。
整備の方に確認したところ、特殊車両は車重が重く空気が抜けやすいため、0.5~1kg/cm2多めに入れておくと適正空気圧より減ることがないので安全と言われました。
多めに入れることが正しいのであれば、適正空気圧表の記載内容を改めたほうが良いのでは?
(Y・H さん)
■A52-1
車両に貼付けてある適正空気圧表の値は、文字どおり「適正」の値で「最低限」ではありません。
適正値よりも空気圧を高くすると、タイヤが硬くなるため乗り心地が悪化するだけでなく、わだちなど路面の凹凸にハンドルをとられやすくなるほか、ブレーキ時の制動距離が伸びるなど、事故につながる恐れがあります。タイヤ空気圧は車両に表示してある数値を守って下さるようお願い致します。
また、特殊車両は車重が重く、空気が抜けやすいというのは本当のことです。特に後輪のダブルタイヤは片方のタイヤから空気が抜けても気が付きにくいため、一ヶ月に一度はタイヤの空気圧をチェックするようにしてください。
(メールキャビン編集部)
高所作業車の接地の目的について
■Q51 高所作業車の接地の目的について
高所作業車の接地の目的、また接地抵抗値について教えてください。労働安全衛生規則の333条によれば、漏電による感電の防止で、接地抵抗値も確実に接地するということから、概ね25オーム以下とされていますが、この条文が当てはまるのかどうかしっくりいかないので、ご存じの方よろしくご教授ください。
(S・I さん)
■A51-1
高所作業車の接地の目的は、万が一高所作業車が電線等と接触して通電した場合に
(1)地上から作業車に触れた人に対する感電防止。
(2)設備事故発生時、アースにより完全地落させ、発電所のリレーを作動させ、遮断する。
という二つの目的があります。
また、接地抵抗値についてですが、車両取り付けのアースリールとアース棒にて確実な接地を行った場合には「電気設備に関する技術基準」に定めるD種(旧第三種)相当の接地が確保されるよう、設定されています。
お尋ねの労働安全衛生規則333条は「電動機械器具」に関するもので、一般的な高所作業車には適用されません。
現状では「高所作業車は作業時にアースをとらなくてはならない」という明確な法律、規則はありませんが、安全性向上のため、電気工事等に高所作業車を使用する場合は、必ずアースをとってから作業を行うようにお願い致します。
(メールキャビン編集部)
■A51-2
接地線の接続は(電設作業でなくとも)可能な限りされることをお薦めします。
基本的な部分は編集部の意見と同じなのですが、大切なのは作業者に直接電気が流れないようにすることです。特に、近くに送電線等があった場合、接近限界より遠くても「誘導」という現象により帯電します。この誘導でも死傷事故が発生していますので、帯電した電気の逃げ道を作らなければなりません。それが接地線なのです。
(ヒロ さん)
坂道を体感できる方法
■Q50 坂道を体感できる方法
高所作業車を坂道で使用する方法を営業所の敷地内で上手く教える方法はないでしょうか? 特に、危険を体感できる方法があれば教えて下さい。
(東京都 O.T さん)
■A50-1
坂道の体験ですが、公道を使って勝手にはできませんよね。
でも、本当に坂道になっていないとイメージだけでは全く理解もできないし、効果はありません。そこで、営業所の敷地内でできるだけ多くの人が体験できるのが、大型セルフローダー。大型セルフってショベルカーやバックホーなどを運搬する専用車です。これだと、傾斜を自在に設定できます。逸走防止策として、引き上げ用のウインチがほとんどの車両に付いていますので、検証する車両をワイヤーロープで固定でき安全です。当然荷台の周りから見ることができるので、一度に大勢の方へ説明もできます。ただし、大型セルフをチャーターしなければならないので、予算は必要になりますが・・・。セルフの荷台の傾斜角度を少しずつ変えると、輪止めのかけ方もどの方法が良いか体験できますよ。
(元ロードマン さん)
※ アイチ研修センターでは「傾斜地における危険の確認」を体験する「危険再認識教育」研修を実施しています。
保安帽(ヘルメット)の点検について
■Q49 保安帽(ヘルメット)の点検について
保安帽(ヘルメット)の点検周期・点検項目については、法令等で規定されているのでしょうか?
(I・Y さん)
■A49-1
充電電路の取り扱いや電気工事作業を行うときに、使用する「電気用安全帽」については労働安全衛生規則にて定められています。
詳細は「社団法人日本電気技術者協会」のHPに掲載されている「電気安全作業のための保護具」等を参照してください。
(メールキャビン編集部)
バッテリー駆動ユニットによる連続可動時間
■Q47 バッテリー駆動ユニットによる連続可動時間
SH-145型のバッテリーをフル充電したとき、ブームやウインチの連続可動時間は何時間ぐらいでしょうか?
(東京都 A.T さん)
■A47-1
「ずっと作動させ続ける」という本当の意味での「連続可動時間」の測定は、実際にそのような使い方が想定されないため行っていませんが、SH-145型を販売していた当時に、複数のお客様にお願いして実際に使用している現場で「問題なく作動できる時間」を測定させて頂きました。
作動時間は作業内容によってかなり差があり、平均すると約1.6時間、作業内容的にはほぼ1日の作業程度というものでした。
この時「ジャッキを張り出す」という作動が意外にバッテリーを消費することが判明し、以降「現場到着後、ジャッキ張り出しまではエンジンを使い、その後バッテリーによる作動に切換える」という使い方を推奨させていただいています。
現在のSH15B型については制御装置の改良によりSH-145型に対して約1.6倍の可動時間を確保しています。
(メールキャビン編集部)
バケットへの乗り込みほか
■Q46 バケットへの乗り込みほか
高所作業車はバケットへの乗り込み箇所が2mほどの高さにあり、高所だと思いますが、転落防止処置が施されていないのはなぜでしょうか。また、バケットのへりがメッセンや電線にひっかかりやすいです。テーパー状に成形できないのですか?
(A.Sさん)
■A46-1
確かに高所作業車のルーフステップ等の上は、2m以上の高さがあります。しかし、このような場所については、法規上「作業床まで昇降するための設備」という扱いになるため、全体を囲う柵のようなものが無くても法令違反というわけではありません(通路ですから滑り止め処理がされていますし、階段状になっている場所では手すりが設置されています)。
昇降設備全体を囲う柵のような手すりを設置した場合、手すりが邪魔になって、低い位置での作業に支障があるという作業性の問題もあります。バケットへ乗降の際、特に降りる際にはバケットからいきなりルーフステップに飛び降りたりせず、足掛けを利用した三点支持を守っていただくようにお願い致します。
バケットの形状については、上端縁部分の必要強度を得ると同時に、バケットの縁を手すりとして利用する機能を持たせることを目的としています。過去に数種類を検討した結果として現行となった経緯もあり、現時点では現行品が最適なものと考えています。
(メールキャビン編集部)
台船上での高所作業車の使用
■Q45 台船上での高所作業車の使用
台船上で高所作業車を使用できるのでしょうか?できる場合、何らかの制約はありますか?できない場合は、その法や規則はどのようなものですか?
(キヨシさん)
■A45-1
高所作業車を台船上で使う場合について具体的に記述した法や規則はなく、弊社としても全く想定していませんでした。本件についてはどういった法規が適用されるか労働局安全衛生課へ、ご相談をお願い致します。
また、アイチコーポレーション製の高所作業車は水平堅土上でご使用いただくことが前提となっています。具体的には接地面の傾斜が三度以下であり、高所作業車の設置に耐えられる強度と安定性がある(凹んだり動いたりしない)ということです。台船がこれらの条件に当てはまらない場合は、法規上での問題が無い場合でも台船上で弊社製の高所作業車を使用しないようお願い致します。
(メールキャビン編集部)
■A45-2
クレーン台船(陸上のクローラクレーンを台船に乗せたもの)では、キャタ部を固定して使用していますので、高所作業車も固定が可能(強度計算は必要)であれば問題がないと思います。
ただし、やはり事前に監督署等に相談したほうが良いと思います。
(まさぱぱ50 さん)
坂道での高所作業車の設置についてII
■Q44 坂道での高所作業車の設置についてII
Q28で坂道での設置について、「駐車ブレーキの効かない前タイヤを設置させた場合、逸走の危険がある」としてありますが、この場合でも後ろのジャッキが効いていれば(駐車ブレーキよりジャッキの方が効くと思えるので)滑り出さないような気がするのですが・・・。
ジャッキは案外滑ってしまうものなのでしょうか。逸走事故があるとは聞いていますが、具体的な事例がありましたら事故の状況と原因などについて教えてください。
また、逸走対策としてハンドルをどちらかいっぱいにきっておくというのはどうでしょうか。
(IKさん)
■A44-1
後ジャッキの方が後輪の駐車ブレーキより制動力が大きいということはありません。
これは後輪に使用されているゴムのほうがジャッキに使用されている鉄板よりも摩擦力が大きいという事と、格納姿勢では後輪のほうが後ジャッキよりも重心に近いため、大きな摩擦力が作用する。という二つの理由によるものです。
感覚的には疑問に思われる事もあると思いますが、この件については弊社内でも実車による実験を繰り返し、確認しておりますので「後ジャッキは後輪の駐車ブレーキより制動力が小さい」ものとしてご承知置き下さい。
逸走事故の具体的な事例はここではご紹介できませんが、原因としては
(1)「駐車ブレーキの不足」
(2)「設置手順の誤り」が主なものです。
これに(3)「輪止めの設置不良」が重なって事故は起こります。
ハンドルをどちらかにいっぱいにきっておくという方法は「輪止め」がない乗用車などにおける対策です。高所作業車では前輪へ設置した輪止めが効かなくなる恐れがあるため、実施しないでください。
(メールキャビン編集部)
安全帯はなぜ必要か?と説得する方法
■Q43 安全帯はなぜ必要か?と説得する方法
面倒なのか、安全帯を使用しない(腰には巻いている)人に安全帯の必要性を説得する方法があれば、アドバイスをお願いします。自分よりも立場が上の人なので、強く注意できずに困っています。
(I.Oさん)
■A43-1
I.Oさんは普段から、作業員、監督者それぞれの立場(上下関係)を考慮して、不安全行動に対して注意をしているのでしょうか?また、『強く』注意しようとしている意図がよくわかりません。私も安全衛生管理を担当していますが、まず安全帯のフックを掛けていない作業員、監督者を見つけた場合、とにかくその場で『足場の上ですから、フックを掛けてください』と注意します。
うっかり掛け忘れていたのかもしれませんので、まず「今ある状態がルール違反をしている状態であること」を伝えてあげることが第一だと思います。もしそれでも是正しないのであれば、たとえ職制が上の方であっても、退場していただく(足場から降りていただく)のが妥当だと思います。
私どもの会社では、ルール遵守の徹底を図るため、管理、監督の立場の者には一定の権限(退場命令等)が認められています。もちろん、作業員間で注意しあわなかった場合も、厳重注意の処分を受けることもあります。
守るべきルールに例外を作らないことが重要です。
『言いにくい』『言いづらい』というのは、注意する立場の方にとっては単なる『甘え』に過ぎないと自身の肝に銘じることも必要かと思います。相手の方に『うるさいやつだな!』と思われても、その人が安全な状態で作業に従事できるように是正することが重要なのではないでしょうか。
何度でも、辛抱強く、繰り返し言うことが肝要だと思います (これは私の経験談です)。
(S.Mさん)
■A43-2
安全衛生責任者の立場は会社社長の代理です。事故、特に死亡事故が発生すれば、あなたが現場代理人、もしくは、安全衛生責任者であれば、前科がつきます。
そんな事より死亡事故は、会社より家族の事を考えて行動するよう説明してください。目上等は関係ありません。そんな事で遠慮していて、もし事故が起こればどんな事になるか想像しなくてはなりません。家族に「お父さんを返して」って言われてもどうもなりません。勇気を出して行動をお願いします。
(ハンドルネーム山本さん)
休憩のタイミングは?
■Q41 休憩のタイミングは?
炎天下で仕事をされている方にお聞きしたいのですが、どのくらいの間隔で休憩をとっていますか?
(M.Yさん)
■A41-1
全員での休憩は午前中に1回、午後に1回です。
トイレや水分補給などはある程度自由に取れるので暑いときでも冬と変わりません。
(Y.Mさん)
ヘルメットの暑さ対策
■Q40 ヘルメットの暑さ対策
ヘルメットの中が暑いので簡単に涼しくする方法があれば教えてください。
タオルをはさんだりした方が涼しいのでしょうか?
(K.Kさん)
■A40-1
帽体内部に入れて使う帽子や、ヘッドバンド(保護帽を使用者の頭周サイズに合わせるための部品)に巻いて使う布があり、そのまま使うものと水に濡らして使うものとがあります。
私は使用したことがありませんが、使っている人に聞きますと「結構、効果がある」そうです。
ちなみに私が使用しているものは谷沢製作所の1820型、大きな通気孔のある保護帽ですが、これは、従来あった側面のみに開孔したものよりも蒸れにくく、またデザインも今までに無かったものですので結構気に入っていますね。周りからも「格好良いね」「使ってみたい」と言われます。
(N.Hさん)
穴掘建柱車の排土落としについて
■Q38 穴掘建柱車の排土落としについて
オーガー車(穴掘建柱車)で建柱用の穴を掘りますが、その掘った土はオーガー(キリ)で直接ダンプに積み込んで良いのでしょうか?地面に土を下ろし、バックホウ又は人力でダンプに積み込むのが正解なのでしょうか? (国道番長さん)
■A38-1
直接ダンプに積み込んでいただいてもかまいません。オーガーに乗った土を落とす時はオーガーをゆっくり逆回転させながら、スコップ等で落とすようにしてください。
オーガーの回転方向を急激に逆転させたり、オーガーを地面等に当てて斜めにして土を落とそうとすると、オーガー支持装置のロックが外れて、オーガーがブームに沿って滑り落ちる恐れがありますので、絶対に行わないでください。(使用上の注意については、取扱説明書を参照してください。)
(メールキャビン編集部)
作業床を上げたまま移動(走行)ができる車両
■Q37 作業床を上げたまま移動(走行)ができる車両
高所作業車(垂直昇降型)の中には、作業床を上げたまま移動(走行)ができる車両がありますが、法的な問題はないのでしょうか?
(O.M さん)
■A37-1
取り扱い説明書にて作業床を上げたままでの移動(走行)を認めている高所作業車については、作業床を上げたまま移動(走行)しても法的問題はありません。
これは「高所作業車構造規格」で定められた安定度(転倒に対する安全性)及び強度を満たしているためです。
ただし、道路上で作業を行う場合には、所轄の警察署より道路使用許可が必要になります。これは車検登録済み(ナンバー付)の高所作業車を使用して、走行しながら作業する場合でも同様に必要となります。
(メールキャビン編集部)
「活線作業用装置」の試験方法について
■Q36 「活線作業用装置」の試験方法について
配電工事用高所作業車は、バケットの部分が「活線作業用装置」として扱われていると思うのですが、絶縁用保護具等の定期自主検査の時に、バケットの中のライナー(ポリエチレン製の内張り)を外さないで、そのままライナーに試験交流電圧をかけているのを見ました。問題ないのでしょうか?
(オクラさん)
■A36-1
一般的な配電工事用高所作業車では、「活線作業用装置」として使用する場合、バケットにバケットライナーが装着されていることが条件の一つとなります。
このため、定期自主検査はバケットにライナーを装着したままの状態で行います。
高所作業車を「活線作業用装置」として使用する場合は、定期自主検査を行う以外に、機種ごとに設定された使用条件の範囲内で使用する必要があります。
車両の銘版及び取扱説明書にて使用条件をご確認の上、ご使用をお願い致します。
(メールキャビン編集部)
建柱車での掘削作業に必要な資格は?
■Q35 建柱車での掘削作業に必要な資格は?
建柱車のアースオーガーを使用して掘削作業を行う場合と、高所作業車装備のウインチ操作に必要な資格を教えて下さい。
(Y.Wさん)
■A35-1
穴掘建柱車による穴掘り・建柱・抜柱作業を行う場合、使用する穴掘建柱車の機体重量が3トン未満の場合、「車両系建設機械基礎工事用技能講習」又は「穴掘建柱車運転のための特別教育」を修了していることが必要です。
使用する穴掘建柱車の機体重量が3トン以上の場合は、「車両系建設機械基礎工事用技能講習」を修了していることが必要です。
穴掘建柱車の機体重量は製造銘版に記載されています。また、トランスや電柱等の重量物の吊上げ作業(荷役作業)には、小型移動式クレーン運転技能講習を修了していなければなりません。
高所作業車に装備されている吊上げ装置(ウインチ)作業については、弊社ホームページ内「みんなで解決Q&A」のQ26及びQ27を参照してください。
(メールキャビン編集部)
道路走行時、バスケット(作業床)に荷物を積むことは違法?
■Q34 道路走行時、バスケット(作業床)に荷物を積むことは違法?
トラックマウント形の高所作業車を使用する場合、バスケット(作業床)に若干の荷物を積んで(動いたり落下したりしないように固定する)公道を走行していいのでしょうか?労働安全衛生規則や道路交通法などで規定されているのか教えていただけませんでしょうか。
(M.Mさん)
■A34-1
バスケット(作業床)へ少量の荷物を乗せて公道を走行することを明確に禁止する法規はありません。しかし、これはあくまでも荷物が「積載」に当たらないほど少量の場合です。
バスケット(作業床)は「積載装置」ではないため、工事材料の運搬等への使用は道路交通法第五十五条「(前略)積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。(後略)」に該当するため、違法となります。
また、アイチコーポレーション製の高所作業車については、作業床自体の破損防止のため、作業床へ荷物を積んで公道を走行することを禁止しています。
無用な法規上のトラブルを避けるという意味でもバスケット(作業床)へ荷物を載せたまま公道を走行しないで下さい。
(機械化車両で公道を走行する場合の注意事項は、取扱説明書を参照してください)
(メールキャビン編集部)
設置場所が水平か坂道かを、どうやって見分ける?
■Q33 設置場所が水平か坂道かを、どうやって見分ける?
坂道では高所作業車は前側を坂の下に向けて設置するとされていますが、道路の傾きがわずかな場合はどうやって判断すれば良いのでしょうか?一年くらい前に「3度以内の傾きは水平と見なす」というお話を聞いたことがありますが、それで宜しいのでしょうか?
(M.Iさん)
■A33-1
アイチコーポレーションでは「水平」の判断基準として「路面の傾きが3度以内の場合は水平と見なす」としており、高所作業車もこの基準に対応した構造になっています。
これは、人間が目で見て「あきらかに傾斜している」と判断できる路面の傾斜角度が、個人差を含めても、およそ3度以内であることからきています。
角度計で路面の傾斜を測定してから車両を設置するというのは、現実的には難しいので、目視で「あきらかに傾斜している」という場合には、坂道と判断していただき、坂道で車両を設置する場合の注意事項を遵守してください。
(坂道で車両を設置する場合の注意事項は、取扱説明書を参照してください)
(メールキャビン編集部)
配電用多関節タイプの高所作業車の使用法について
■Q30 配電用多関節タイプの高所作業車の使用法について
配電用多関節タイプの高所作業車では負荷によってブームの作動に規制がかかると、バケットは旋回出来ますが、油圧式のウインチが動きません。ウインチの旋回だけでも操作できるようになりませんか?
(作業員A さん)
■A30-1
ウインチはバケットに比較して重い物を吊上げるので、規制が作動した後でも動作可能な設定にしてしまうと逆にブームでの作業範囲が狭くなり、使いにくくなってしまうため、そのような設定への変更は出来ません。
ウインチはブームの作動に規制がかかっても、車両に近づく方向へは作動出来ます。SNタイプでウインチ作業を行う時には、吊り荷をバケットよりも外側へ突き出す姿勢でアプローチすると、負荷によってブームの作動に規制がかかった後でもウインチをある程度操作することが出来ます。
(メールキャビン編集部)
坂道で、高所作業車を坂の下側に向けて設置するのはなぜですか?
■Q28 坂道で、高所作業車を坂の下側に向けて設置するのはなぜですか?
高所作業車を坂道で使用する場合、必ず前下がりに駐車(車両の前側を坂下側に向けて駐車すること)して作業するように。とマニュアルなどには載っていますが、何故前下がりでなくてはいけないのでしょうか?
(かずくん さん)
■A28-1
高所作業車を坂道で使用する場合に前下がり駐車にする理由は、ジャッキ設置の際の逸走事故を防止するためです。
坂道で前上がりに駐車した場合、前側ジャッキをある程度張出した後、後ろジャッキを張出すと、前側ジャッキを支点にして車両の前側が下がるため、前タイヤが再び地面に当たってしまう恐れがあります。坂道でサイドブレーキの効いていない前輪だけを接地してしまうと、車両がノーブレーキ状態となって坂道を滑り落ちる(逸走する)危険があります。このような事故を防ぐため、坂道では、必ず前下がり駐車を守るようにして下さい。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のウインチ操作には、「巻上げ機の運転の業務に係る特別教育」が必要ですか?
■Q27 高所作業車のウインチ操作には、「巻上げ機の運転の業務に係る特別教育」が必要ですか?
高所作業車のウインチ(つり上げ装置)を操作する場合、「巻上げ機の運転の業務に係る特別教育」が必要ではないのですか?
(A.A さん)
■A27-1
ご指摘の資格は「巻取り装置」の操作に必要な資格です。
資機材をつり上げるウインチについては、「巻取り装置」とは装置を使用する作業が異なるため、「巻上げ機の運転の業務に係る特別教育」の資格は必要ありません。
(メールキャビン編集部)
高所作業車のウインチ操作に必要な資格は?
■Q26 高所作業車のウインチ操作に必要な資格は?
高所作業車のウインチを操作する場合、資格が必要ですか?
(H.Yさん)
■A26-1
高所作業車のウインチ(つり上げ装置)を操作する場合、そのウインチのつり上げ荷重が0.5t未満の場合は、該当の高所作業車の操作資格以外に特別な資格は不要です。
本来、つり上げ荷重1トン未満の移動式クレーンの操作には特別教育が必要です。しかし、クレーン等安全規則第一章第ニ条にて「つり上げ荷重が〇・五トン未満のクレーン、移動式クレーン又はデリツク」についてはこれが適用されないことが定められています。アイチコーポレーション製高所作業車のウインチが、最も大きなタイプでもつり上げ荷重490kgf以下となっているのはこのためです。
(メールキャビン編集部)
ジャッキベースを敷く理由は?
■Q25 ジャッキベースを敷く理由は?
高所作業車(最大作業高さ10M以下)を使用していますが、ジャッキアップするときにベース板(敷板)をしろとよく言われます。地盤の不安定をなくす為だと思うのですが、地面が硬いアスファルトや沈む心配のない場所でも、必ずベース板(敷板)をしないといけないのでしょうか?
(かーいかいかいさん)
■A25-1
ジャッキアップするときに敷くジャッキベース(敷板)には、地盤を安定させる以外にも、地面(道路等)の破損(傷つき)を防止するという意味があります。
高所作業車の型式によっては作業時の安定性を確保するため、ジャッキが車体の外側へ向かって斜めに張出される構造になっています。このため、ジャッキアップする時にジャッキの接地面が地面を強くこする形になり、地面の素材や状態によっては傷をつけてしまう恐れがあります。
また、ジャッキが車体に対して垂直に取り付けられている型式でも、坂道などでジャッキアップする場合には車体が前後にずれるため、同様の恐れがあります。ジャッキベース(敷板)を敷くことによって、ジャッキは地面ではなくジャッキベース表面をこする形となるため、地面の傷つきを防ぐことができます。使用する高所作業車の型式にかかわらず、設置場所保護の為にもジャッキベースは必ず使用するようにしてください。
(メールキャビン編集部)
作業中のバケットから電柱への乗り移り
■Q24 作業中のバケットから電柱への乗り移り
作業中のバケットから電柱への乗り移りは、安全基準上行っても良いでしょうか?
(I.Sさん)
■A24-1
高所作業車の作業床から他の構造物に乗り移ることは、禁止となっています。
厚生労働省監修による高所作業車運転技能講習のテキストには、「作業床の手すりに足をかけて登ったり、作業床内でハシゴ、脚立等を使用しない」という注意事項が記載されています。
バケットから電柱に乗り移るためにはバケットの手すり部分に登ることになりますから、同様に禁止と解釈できます。よって、作業床から他の構造物への乗り移りは禁止となっています。
(メールキャビン編集部)
橋梁点検車の上手な走行方法は?
■Q23 橋梁点検車の上手な走行方法は?
橋梁点検車での点検時に、誘導員を配置しゆっくりとしたスピードで走行しながら点検していますが、発進時はもとより、ゆっくりとしたスピードを持続するため、半クラッチの状態を維持せざるを得ません。そのことで、以前にクラッチ板が焼け付き、走行おろか操作さえ出来ない状態になりました。皆さんは、このような状況になったことはありませんか?運転技術によって差があることなのかもしれませんが、未然に防ぐ方法等はないのでしょうか。
(KOUさん)
■A23-1
現場の路面状態にも因りますが、いったん走り始めてしまえば、ギアが1速ならアクセルを踏まなくても、クラッチをつないだままアイドリングで低速走行が可能です。
動き始めたらクラッチをつないでの走行を心がけてください。また、発進は作業時以外でも必ず1速ギアで行って下さい。
SF77A,SF75AについてはAT車も設定しています。極低速にて使用される場合は、AT車を選択することもご考慮下さい。
(メールキャビン編集部)
作業中に地震が来たら?
■Q22 作業中に地震が来たら?
初めまして、私は高所作業車のオペレーターです。新潟中越地震で思ったのですが、高所作業中、中・強震度の地震がきたら作業車は倒れますか?
私たちはライフラインの一つを守りいち早い復旧を望まれる立場にあり、余震が来るかもしれないというだけでは作業は中止しないと思います。ブームの状態がこのようなときに倒れるとか、倒れたときバケットでこうしてれば助かるなど教えていただければと思います。
(匿名希望さん)
■A22-1
高所作業中に地震に遭遇し、車両の転倒につながったという情報は、「新潟中越地震」に限らず、過去の地震も含めて一件も確認されていません。
しかし、高所作業車、穴掘建柱車共に地震を想定した構造設計をしているわけではありませんので、作業中に地震が発生した場合には、次の事項を十分にご配慮の上、速やかに安全確保していただくことをお勧めいたします。
・ 高所作業中の場合は、速やかにブーム『縮』操作を行った上で、ブーム受けに格納してください。=転倒モーメントをできる限り小さくする。
・ クレーン(穴掘建柱車)、ウインチ(高所作業車等)作業時には、速やかに吊り荷を降ろし、荷振れによる転倒と二次災害の防止に努めてください。その後に、上記同様ブーム格納操作を行ってください。
・ 作業車付近の地上にて作業中の場合は、速やかに作業車から離れてください。
・ 余震が予想される場合には、余震の大きさが事前には把握出来ないため、基本的には使用しないでください。やむを得ず使用する場合には、できる限り余裕のある負荷率の状態で使用し、アウトリガーは最大張り出し、地盤は堅固な場所を設定し、地盤を鉄板等で養生した上で、使用することをお勧めいたします。
(メールキャビン編集部)
スカイマスターの「SH」は何の略ですか?
■Q21 スカイマスターの「SH」は何の略ですか?
スカイマスターの「SH」は何の略ですか?
S=スカイ?、H=? 他にもSN・SE・SKなど、いろいろあるようですが、作業者の皆さんは、通称でよく「SH」と言ってます。型式だろうな?と思っていますが、ではその意味は何だろうと気になっています。差し支えなければ教えてほしいのですが。
(トリビアくん)
■A21-1
「SH」とは、スカイマスター(高所作業車)の形式の一部です。
アイチコーポレーション製機械化車両では、一般的な形式は「SH15A」のように5桁となっています。1桁目は基本的な商品のタイプを示します。「S」は高所作業車全般の事です。語源はお察しの通り「スカイマスター」の頭文字から来ています。2桁目は作業装置の形状や系列を示します。「H」は絶縁機能付の直伸ブームタイプのことです。語源は「配電(はいでん)」。これは機種記号を決めた当時、絶縁機能付高所作業車の大部分が、配電工事業界向けであった所から来ているようです。「K」は絶縁機能無しの直伸ブームタイプのことで、語源は「建機(けんき)」。当初は建設工事向け車両とされていた所から来ています。「N」は多関節アーム付タイプ(独立して左右へ可動するアームを介してバケットをブームに取り付けている)「E」は広範囲屈折タイプ(独立して上下へ可動するアームを介してバケットをブームに取り付けている)を示しています。形式の記号には、語源がある物と無い物(機種を開発した当時に、使用していなかったアルファベットを割り当てたもの)があります。3・4桁目は、揚程あるいは商品系列等を示し、5桁目は、モデルチェンジ暦(Aは初代)を示しています。もっとも、これらには例外もあります。オプションを装着すると絶縁機能付となるSKといった機種も存在しています。
多少実態にそぐわない部分もありますが、「SH」とは、「スカイマスター配電仕様」の略ということになります。
(メールキャビン編集部)
タイヤを地面から離す必要は?
■Q20 タイヤを地面から離す必要は?
高所作業車SK12を使用しております。最近の安全指示で4輪のタイヤが道路面より離れている状態でなければならない。との指摘がありました。アウトリガーの張り出し状態で作業範囲が自動的に制限される同車両はいかがですか?
(S・Aさん)
■A20-1
アウトリガジャッキをもつタイプの高所作業車では、取り扱い説明書に「タイヤを浮かせる必要はない」と明記されていない限り、タイヤを地面から離す「地切り」の必要があります。
お尋ねのSK12(SK12A,SK126,SK125等各種)も、車両を使用する場合は、設置時に必ずアウトリガジャッキによって「地切り」をする必要があります。
これは、安定性を確保するためです。タイヤを地面から浮かせておくと、タイヤが「おもり」となって車体を安定させる役割をはたします。逆にタイヤを地面につけたままにしておくと、タイヤやタイヤと車体の間のサスペンション等が、バネのように車体を下から押し上げようとするため、車体が不安定となります。SK12に限らず、タイヤを地面につけたままでの使用が認められていない機種では、「地切り」せずに作業を行うと車両が転倒する恐れがあります。このような機種では、必ず「地切り」を行ってください。
(メールキャビン編集部)
車を運転していて眠い時は?
■Q19 車を運転していて眠い時は?
車を運転していると、眠くてたまらない時があります。停まって休憩できない時に使えるの効果的な眠気覚ましの方法を教えて下さい。
(Tさん 宮城県)
■A19-1
大声で歌を歌うのが効果あり!
口だけじゃなく、お腹の底から声を出すイメージでがんばりましょう!ただ、渋滞していると隣の車の人に聞かれてしまうので、注意が必要です。
(匿名希望さん)
■A19-2
ドアの窓全開で右手を窓枠に乗せ、指先で窓枠かドアの外側をたたいてリズムをとると、気が紛れます。
たまに、右手でドア枠の上の部分とか、天井の外面にさわったりして体を動かすといいです。オレ流なんで根拠はないんですが、渋滞のとき、よく使ってます。
(Iさん)
■A19-3
眠い時は、安全な場所に一時停車しましょう、居眠り運転につながります。
事故を起こし二次災害を起こした場合は、仕事に行くどころか警察か病院行きです。パーキング・公園・コンビニ等が近くにあれば顔を洗うなどしてひと息つきましょう。要する時間は10分程度ですし、交通渋滞に巻き込まれたと思えば仕方がないことと思います。
(ケンケン さん)
作業半径内は、絶対に立入り禁止?
■Q18 作業半径内は、絶対に立入り禁止?
通信工事に従事している者です。最近、電柱建柱時にクレーンの作業半径内に作業者が入ってはいけないとの通達がありました。もちろん作業中のクレーンの作業半径内に入ってはいけない事は十分承知しています。しかし建柱作業の場合は、最終工程でどうしても直接、人の手で建柱穴に電柱を挿入する作業が発生します。作業半径に入らず、直接手も触れずに建柱できる方法があれば教えてください。ロープで引く方法は、障害物等をかわすことがむずかしく、使えない現場もあります。
「作業半径内立入り禁止」は法律で決まっているのでしょうか?
(匿名希望さん)
■A18-1
「作業半径内立入り禁止」には例外が認められています。
労働安全衛生規則第百五十八条 「事業者は、車両系建設機械を用いて作業を行なうときは、運転中の車両系建設機械に接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に、労働者を立ち入らせてはならない。ただし、誘導者を配置し、その者に当該車両系建設機械を誘導させるときは、この限りでない。」となっており、誘導者を配置し、適切な安全措置をとれば、作業半径内への立入りも法律の上では問題ありません。
しかし、これはあくまでもご指摘のあった建柱作業などに対応するための例外措置であり、基本的には作業半径内への立入りは禁止であることに変わりはありません。実際に作業半径内での作業を行う場合は法律で定められている誘導者の配置はもちろんのこと、実効ある作業計画を作成し、それに沿った作業を徹底するなどの安全対策をとってください。
(メールキャビン編集部)
輪止めを置くときは、タイヤから少し離すように言われたのですが?
■Q17 輪止めを置くときは、タイヤから少し離すように言われたのですが?
高所作業車の技能講習を受けた時、「平坦地で輪止めを置くときは、後ろタイヤの前後に、少し離して置くように」と言われました。そのときは何となくそのままに流してしまいましたが、何か気になっています。輪止めをタイヤから離して置く理由は何でしょうか?
(K.Tさん 東京都)
■A17-1
高所作業車のジャッキを張り出す、又は格納する時に、車体の位置が前後にずれる場合があります。
輪止めをタイヤに密着させておくと、車体の位置が前後にずれた時に後ろタイヤで輪止めを踏みつけてしまい、輪止めが取り出せなくなってしまうことがあります。以前には「平坦地で車両を設置する場合」に限り、「少し離す」ことによってこれを防ぐという取り扱い説明を行っていました。しかし、説明が抽象的で輪止めの誤った使用方法を広める恐れがあるということから、現在は「(1) 輪止めは車載の輪止めか、同等のものを使用し、必ずタイヤに密着させて下さい。(2) 輪止めは左右の後輪の前後にしてください」という説明に変更させていただいております。
輪止めがタイヤに踏まれて取り出せなくなってしまった場合は、車両を前後に走行させることによって輪止めを取り出して下さい。
(メールキャビン編集部)
警報音を止めるのは違法?
■Q15 警報音を止めるのは違法?
自走式の高所作業車を使用していますが、斜面を登る時に傾斜警報のブザーが鳴ります。結構大きな音がするので、うるさいという苦情を受けたこともあります。警報音を小さくしたり、鳴らないようしてしまうのは違法なのでしょうか?知っていたら教えて下さい。
(J・Mさん)
■A15-1
結論から言ってしまうと違法です。
(メールキャビン編集部)
労働安全衛生法第四十二条に「特定機械等以外の機械等で(中略)政令で定めるものは、厚生労働大臣が定める規格又は安全装置を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない。」という規定があります。
高所作業車に対しては「高所作業車構造規格」が定められており、これを満たしていない高所作業車は違法ということになります。その第十条に「高所作業車は、その安定度等に応じて定められた範囲を超えて車体が傾いたときに、昇降装置若しくは屈折装置等の作動を自動的に停止させる装置又は警音を発する装置を備えているものでなければならない。ただし、アウトリガーを有する高所作業車又は垂直昇降型の高所作業車で、車体の前後及び左右の傾きを表示する装置を備えているものにについては、この限りでない。」という規定があります。
難しいことを書いていますが、つまり、「警報を鳴らすのは法律で決められているのことなので、止めることは出来ません」ということです。
作業車の接地をとる方法が無いので困っています。
■Q14 作業車の接地をとる方法が無いので困っています。
電気工事(主に配電工事)に高所作業車を使用していますが、最近はどこの現場も舗装されていて、接地のためのアース棒を地面に差すことができません。
接地(アース)の方法として良い方法があれば教えて下さい。
(ラインマンさん)
■A14-1
高所作業車のアースを取り付ける方法としては、電柱のグランド線(アース線)を利用する方法があります。
(メールキャビン編集部)
アースリールのクリップでグランド線の被覆の無い部分(途中にボルコン等があればそれを)をはさんで固定すれば、アースを取ることができます。グランド線であれば、電柱の根元付近でなくても、架空線や変圧器のアース端子接続部等でも同様の効果があります。
アース棒を利用する方法よりも、電柱のグランド線を利用する方が接地抵抗が小さいので、どちらの方法でも接地できる場合は電柱のグランド線を優先して利用するようにして下さい。
風の強さを知る方法は?
■Q13 風の強さを知る方法は?
高所作業車に限らず、建設機械には「風速○○m/s以上使用禁止」というきまりがありますが、皆さんはどうやって風速を調べていますか?また、何か風速を教えてくれる気象情報のようなものを知っていたら教えて下さい。
(T・Nさん)
■A13-1
一般的な高所作業車は悪天候での作業は禁止されています。
(メールキャビン編集部)
この場合の「悪天候」は労働安全衛生規則【522条】に定められており
1)【強風】10分間の平均風速10m/s以上
2)【大雨】1回の降雨量50mm以上
3)【大雪】1回の降雪量25cm以上
のいずれか一つでも該当すれば「悪天候」となります。
一般的には風速6~8m/sにて、「砂埃がたつ」「紙片が舞い上がる」と言われ、風速8~11m/sにて「葉の茂った樹木が揺れる」「池や湖のような水面に波頭が立つ」。風速11~14m/sにて「電線が鳴る」「傘をさすのが困難になる」とされています。上記はあくまでも目安ですから、天候が悪化してきた場合は早めの作業中止を心がけて下さい。
修了証をなくしてしまった場合の対応方法は?
■Q12 修了証をなくしてしまった場合の対応方法は?
高所作業車の技能講習修了証を、うっかり洗濯してだめにしてしまいました。
再発行してもらうには、どの様にすればいいのですか?
(T・Mさん)
■A12-1
高所作業車の資格(特別教育修了証、技能講習終了証)は紛失したり、名前が変わったりした場合、再交付してもらうことが出来ます。
(メールマガジン事務局)
具体的な内容については下記を参照して下さい。
(1) 再交付は修了証の交付を受けた教習機関へ申し込みます。
(手続きの詳細や費用については、交付を受けた教習機関へご確認下さい)
(2) 通常、受付より1週間程度で再交付されます。
後輪がダブルタイヤになっている車の傾斜地での輪止め方法を教えてください。
■Q11 後輪がダブルタイヤになっている車の傾斜地での輪止め方法を教えてください。
傾斜地での輪止めは、全輪ともタイヤの坂下側に当たるようにセットすると、どこかで聞いたことがあるのですが、後輪がダブルタイヤの場合は、タイヤ1本ずつかける(全輪で6本)のが正しいのですか、それとも、ダブルタイヤの2本を1本と考え外側(ダブルのどちらかとして)のタイヤのみ輪止めをかける(全輪で4本)ほうが正しいのですか?
(F・Nさん)
■A11-1
ダブルタイヤは1本と考え、外側のタイヤにのみ、輪止めをかけるのが正解です。
(メールキャビン編集部)
1年半ほど前から50肩で悩んでいます。
■Q10 1年半ほど前から50肩で悩んでいます。
仕事にも差し支えかねないため、治す方法がありましたら教えてください。
(K・Nさん)
■A10-1
風呂に入った時に、肩までつかり、よく暖めた後に肩を一分間くらいまわしています。
(N.Nさん)
風呂に入った時に、肩までつかり、よく暖めた後に肩を一分間くらいまわしています。直るとまでは言いませんが、何もしないでいた頃よりも肩が動くようになったし、痛みも減りました
■A10-2
朝起きて腕をぐーんと伸ばす。(グリグリと音がする)
(S.Kさん)
特に後ろに腕を回し上に上げる。最初は痛いので、逆の手を使って押し上げます。
夜、お風呂でも同じ様な事を繰り返す。夜寝る時は、肩を冷やさないように気をつける。以上の様な事を繰り返す内、痛みを感じなくなりました。また、腕を回しても「グリグリ」音がしなくなりました。 一ヶ月位試してみて下さい。
■A10-3
一度医者に診てもらうことをおすすめします。
(I.Mさん)
というのも、肩こりが直らないと言って医者に行った知人が、実は首の骨を痛めていると診断されたことがあるからです。私も医者に行っていましたが、軽度なコリなら一時間に1回程度、肩を回したり、首をまわしたりするだけで改善するとのことでした。私は気が付いた時にやる程度であまり熱心にやっていたわけではないのですが、いつのまにか直っていました。
ガソリンエンジンの高所作業車はありますか?
■Q9 ガソリンエンジンの高所作業車はありますか?
夜間の住宅密集地で作業をする場合、必ずと言っていいほど“ディーゼル車のエンジン音がうるさい”と、クレームを受けてしまいます。騒音の小さな、例えばガソリンエンジンの高所作業車のようなものはあるのでしょうか?
(アライさん)
■A9-1
一般的な高所作業車は2トンから4トン程度のトラックに架装されています。
(投稿名 メールキャビン編集部)
このクラスのトラックにはガソリンエンジンを搭載したモデルがありませんので、ガソリンエンジンの高所作業車はありません。音が静かなタイプということであれば、一部の高所作業車には、バッテリー式あるいはエンジン式の低騒音ユニットを装備した仕様が設定されております。これは道路走行以外の全ての作動を増設バッテリー、又は増設した低騒音小型エンジンで作動できるようにする装置です。騒音をほとんど出しません。
鼻がぐじゅぐじゅ、目がしかしかして困ってます。
■Q8 鼻がぐじゅぐじゅ、目がしかしかして困ってます。
三寒四温で、今年もそろそろ春が近づいてきました。これまで人ごとだったのですが、昨年から、どうやら私も花粉症にかかったようです。日によりますが鼻がぐじゅぐじゅ、目がしかしかして困ってます。みなさん、どのように対処されているのでしょうか?
(投稿名 花粉アレルギーさん)
■A8-1
マスクをつけるとにいつもハッカ油を一滴垂らしています。 (投稿名 AYさん)
私も春先から鼻がぐずぐずして毎年悩まされています。この季節、マスクはなくてはならない必需品ですが、私はこのマスクをつけるときいつもハッカ油を一滴垂らしています。鼻水がこれでぴたっと止まるわけではありませんが、鼻が通ってスーッとして、苦しさが軽くなりますよ。ハッカ油は薬局で売っているので試してみてください。
■A8-2
“へちまコロンを目、鼻、口のまわりにつけてマッサージをする”“どくだみ茶の湯気を吸引すると効き目ある”といいらしいですよ。 (投稿名 同僚は本当に大変そうです。さん)
私は花粉症ではないので、根拠はよくわからないのですが“へちまコロンを目、鼻、口のまわりにつけてマッサージをする”“どくだみ茶の湯気を吸引すると効き目ある”と、花粉症予防の情報を集めていた同僚から聞いたことあります。どちらも気軽に手に入るものなので、一度実験気分で試してみたらいかがでしょう。
機械化車両を保管するときにジャッキを張り出して駐車する意味は?
■Q7 機械化車両を保管するときにジャッキを張り出して駐車する意味は?
(光進丸さん)
■A7-1
二つの目的があります。 (投稿名 メールマガジン事務局さん)
1. ジャッキオイル漏れの点検となる
2. 車のサスペンションへの負荷が低減される
腰痛予防に工夫されていることを教えてください。
■Q6 腰痛予防に工夫されていることを教えてください。
(Y.Sさん)
■A6-1
マタワリで午後の作業を楽に (投稿名 Y.Sさん)
作業現場にて、腰が少々苦しい時、昼休み中の時間を利用して、相撲の股割りを2,3回行なうと、午後からの作業が非常に楽です。
■A6-2
やれる範囲で続けて効果テキメン! (投稿名 現場大将さん)
ある時期、現場で作業していて“このままだといつか、腰やられるな”と思った時がありまして、半年前から毎日、夜寝る前にヒンズースクワットをやっています。
両手を頭の後ろで組んで首を支えながら中腰になって屈伸運動する、例のやり方なんですが、最初は、取りあえず10回から試しにやってみて、3日続けたあたりから身体が慣れてきて、徐々に回数を増やすようになって今は30回やってます。これは背筋も鍛えられて、姿勢もよくなるし、これはやっぱり腰、鍛えられますよー。10日後ぐらいか作業姿勢が楽になってきて「お、鍛えられてるな」って実感したら、結構毎晩、回数こなすのが快感になってしまいました。気分もいいですよ。
■A6-3
私は毎日真向方という体操を行っています。 (投稿名 こーちゃん4さん)
腰痛の方の投稿があったと思います。私は毎日真向方という体操を行っています。私たち日本人の考案した体操なので、身体にあっているはずですよ。私はこの体操のおかげで何の問題もなく過ごしています。
■A6-4
腰周りの筋肉を鍛えるのが有効ではないでしょうか。各々のおかれている環境や疲労度にもよりますが、基本的に腹筋は毎日鍛えても大丈夫でしょう。 (バスクの流星 さん)
(1)フォームについてあくまで腹筋に負荷がかかるよう意識し、できるだけ腰に負荷のかからないフォームを心がける(ひざを曲げて寝た状態から頭をひざまで上げるような腹筋だと腰に負担がかかります)。
(2)回数をこなすことに重きをおかず、それほど意識せずゆっくりとした動作で確実に腹筋に負荷を与える。
次に背筋についてですが、この筋肉は一度疲労させると回復させるのに時間がかかるので週2~3回程度でよいでしょう。大体、腹筋をする際と同じことを意識しますが、フォームは足と腰と頭を結んだ線が3時半の位置から始動し3時45分の位置までの動作とする。エビぞりになるまで続けますと腰を痛めるのでご注意を。
それとこの動作を行う際意識するのは、腰を中心とした動作ではなく、あくまで股関節を中心に旋回する動作ですので背筋を伸ばすことを意識して動作を行ってください。
現場でのトイレの確保はどのような工夫をしてますか?
■Q5 現場でのトイレの確保はどのような工夫をしてますか?
現場の近くにトイレがない時、みなさんはどうされているんでしょう。寒くなると尿意も近くなってきますので毎年頭を悩ませています。何かいい方法や工夫があったら教えてください。
(小便小僧さん)
■A5-1
あるだけで余裕が違う、便利グッズ (投稿名 RYさん)
以前、現場の近くにトイレがなくて途方に暮れたことがあります。その時は仕方なく我慢してその場をやりすごしたのですが、正直、気が気ではなかったですね。頭の中は尿意のみで仕事に集中できなくて大変でした。もともと私はトイレが近い方なのでこの問題にはいつも頭を悩ませていたのです。そんな私を救ったのが「簡易トイレ」というもの。災害用品やアウトドア用品として売られているものなのですが、意外とこれが使える。折畳式で場所も取らないので現場に行く時には必ず持参するようにしています。車の陰でサッと用を済ませれば、まずバレません。臭いも完璧にシャットアウトの優れもの。こんな便利グッズを利用してみるのも手ではないでしょうか? あるのとないのじゃあ、気持ちにも余裕が持てますよ。
■A5-2
対策はひとつ! 町のコンビニを把握 (投稿名 T.Tさん)
これはわたしも苦い経験ありますが、訳あってここでは割愛させていただきます。(笑)対策は一つ。現場の最寄のコンビ二を事前に把握しておくしかないですね。そのためには、コンビニマークの付いている地図を常備、車に置いておく。ただ、あまり古いと、「あれっ、ない!!」てこともたまにはありますが。
■A5-3
公園の場所を事前にチェックします。 (投稿名 トイレット博士さん)
以前、トイレが近い方の質問に「コンビニの場所をチェックする」という 回答があったと思います。コンビニも当日確認しますが、私は現場に行く前に必ず、地図で近場の公園をチェックします。意外と小さな遊び場や遊歩道等、何かしら公共の場があったりするものです。今では現場の前日に地図で公園を探し出すのが半分楽しい習慣になってしまいました。場所は狭くても隙間をぬうように作られた公園を地図で見つけると“トイレよーし!”と、心の中で指さし確認しております。
事務所でうまく禁煙してもらう方法、ありませんか?
■Q3 事務所でうまく禁煙してもらう方法、ありませんか?
現場から戻った後、事務所でほっと一息。そんなときのタバコの味はまた格別でしょう。
しかし事務所にいる「吸わない人」は、疲れて帰ってくる方々には気を使って、なかなか「やめて」とは言えないものです。
そんなときに、おたがい気まずくならずにうまくタバコをやめてもらう方法、ありませんか?
また喫煙者として、現場で、事務所で、喫煙マナーについて気をつけていることはありますか?
(R・Tさん)
■A3-1
トップダウンでしょ。やっぱり。 (投稿名 虎の威を借るタヌキさん)
ただしウチの親方(社長)はヘビースモーカー。しかし親方に初孫ができたのを機会に、思い切って禁煙をすすめてみました。そうしたら親方もさすがにお孫さんがかわいいらしく一念発起。その後は誰も何も言わずとも事務所の空気は一気にクリーンになりました。
ウチみたいな小さな所帯の会社では、親方の権力は絶対ですからね。
■A3-2
確かに、やはり、トップダウンでしょう。 (投稿名 50歳にて、まさに五十肩さん)
完全に事務所内での喫煙を止めさせるのは、先の勤勉たぬきさん曰く、トップダウンです。私も経営者 兼 現場職人ですが、朝1番に出社して感じるのは事務所内のヤニの臭いです。実は私もヘビースモーカーですが、事務所のヤニの臭いは好きではありません。で、ある日突然、現場用灰皿を購入し材料倉庫の一角に喫煙所を設け、この場所以外での喫煙を禁止しました。冬は寒いですが、私も喫煙所で喫煙している訳ですから、誰からも苦情はありません。と、思ってますが、実のところは分かりません。しかし、事務所はクリーンになりました。
■A3-3
会社の貯金はたまる一方…? (投稿名 豊川稲荷さん)
当社では、時間制で午前9時から午後5時20分の間、一回火をつけたりすると一回100円貯金しています。
■A3-4
上司に働きかけ活動の中心人物に! (投稿名 喫煙者代表さん)
たばこが「百害あって一利なし」と認識しておりますが、なかなかやめられないヘビースモーカーです。私の職場も以前は、自由に吸えたのですが、“職場環境改善運動”なるものがはじまり、喫煙者は所定の場所で吸うことを強いられました。事務所でのたばこにお困りであれば、我々の会社のように「職場環境改善を行ないましょう」と社長ないしは上司に働きかけ、活動の中心人物になればごく自然とこの問題は解決できるのではないでしょうか?(例外を認める「職場環境改善」では意味がないですが)それ以来、わたしもマナーに対する認識も高まり、現場または普段外出するときも携帯灰皿を持ち歩くようになりました。携帯灰皿もいろいろなタイプ、価格帯がありますので、これはというものを見つけられるのではないでしょうか。
とにかく汗かきで困ってます。
■Q2 とにかく汗かきで困ってます。
休憩時間毎に毎回シャツを交換しているのですが何枚あっても足りません。汗かきの方、どんな対処方法をとってますか?
(投稿名 親方日の丸社員)
■A2-1
みなさん、昼休みをどう過ごしていますか?
■Q1 みなさん、昼休みをどう過ごしていますか?
現場では体力の持続が必要なのですが、昼休みをどのように過ごして午後の作業に備えているか教えてください。
■A1-1
直前にコーヒーを飲んで昼寝するのはおすすめですよ。(投稿名 安全マン)
多分、多くのみなさんと同じで、私は30分位の昼寝をして午後の仕事に備えますが、ひとつ工夫しています。それは、昼寝する直前にカフェインたっぷりの缶コーヒーを飲むのです。そうすると、目覚めでもすっきりした気分で午後の仕事に取りかかれますョ。なんでもカフェインの効果は30分後(15分後だったかな)に出るからだそうです。誰にでも効果が出るかわかりませんが、なにはともあれお試しを!!
■A1-2
目の疲れを取る時間に使っています。その方法は・・・。(投稿名 徹夜いくよさん)
私の場合は、目を凝らして配線工事を行ったりしているので、意外と目が疲れてしまうんです。昼休みは、その疲れ目を休める時間に当ててます。そこで裏技としておすすめなのが、温かいタオルを目に当てる方法。冷やしタオルを目に当てる人は多いと思うんですが、これは一瞬冷えて気持ちいいんですよね。でも、目の血管が収縮して気休めにしかならない、という話を聞いたことがあり、実は温めて血管の循環をよくする方法が良いらしいんです。そこで試してみたら、疲れの取れ方は雲泥の差!だまされたと思って一度、温かいタオルで目を休ませてみてください。効果てきめんです。
■A1-3
リラックスしながらも、気もゆるまないもので気分転換です。(投稿名 配電号さん)
昼休み、ご飯を食べたあと体を休めながら、午後からも気を入れて作業に取りかかれる工夫をしています。特にクロスワード・パズルを解くのはいいんです。リラックスして楽しみながら、頭の体操になるので昼食後、気もゆるまず適度に頭を回転しながらリフレッシュできるんです。集中して作業してたら昼休みの時間、だらけてしまって気分的に午後がキツかったときがあったので、それ以来、この方法で頭は常にシャッキリできています。